おかしな風潮

オバマ米大統領:今後6年でインフラ投資倍増を提案−共和党は反発
日本では、何かにつけ『アメリカでは〜』というのが好きですが、アメリカが公共投資に舵を切りつつあることがまったく報道されてませんねぇ。雇用対策も莫大なお金をかけるようですし。
まぁ、お茶会とか言う原理主義者の狂信者集団がいるのでそんなにうまくいくとも思えませんが・・・・・。
ところが、日本では公共投資を削減して公務員を減らすという不毛な方向に向かっています。不思議です。
建築のお仕事をしていますが、ぜんぜん役所の人が現場に出ていないので根本的に人手が足りていないと思います。1.5倍くらいいたら適性かなぁ、とも思います。
そもそも、日本ではゼネコンが諸悪の根源のような風潮がありますが、先輩方は何をやらかしたのでしょうか?楽して中抜きをしているとよく言われますが、勤務体系は超絶ブラックの極みです。若人には人権はありませんし、残業時間200時間はザラでした。ちなみに、300時間というのも聞いたことがあります。これだけアホみたいにこき使われて、中抜きしていると批判されるのはなんだかなぁと思ってます。
まったく業界の違う人に、『建設業の利益率ってどれくらいだと思う?』と聞いたところ、30%と返ってきました。実質はその1/10あれば良い方でしょう。『利益率の低い産業は効率が悪いのでつぶすべきである』キャンペーンの勝利ですねぇ。やだやだ。
利益率が低いことが、犯罪にも近しい扱いを受けるなんて狂っています。


「船中八策で日本をグレート・リセット」 橋下市長
私は特に家庭もないし、社会的にもドロップアウトしているのでご勝手にどうぞですが。
10年前に小泉なんたらが、『自民党をぶっつぶす!』だの『2,3年は景気が下がるがその後回復する』だの言っていた姿と一致して見えます。見事に焼け野原にしてくれちゃったわけですが。

       派遣業の売上  外資や株主に配当  従業員の給与
平成12年度    +2112億      +6110億      +6000.4億
平成13年度    +4857億      -2750億     -7兆4584億 ← 小泉就任
平成14年度    +7867億    +2兆2888億     -9兆9090億
平成15年度    +9009億    +3兆 129億    -12兆7125億
平成16年度  +1兆4010億    +4兆3643億     -6兆3276億
平成17年度  +2兆5746億    +8兆3080億       +1805億
平成18年度  +3兆9584億    +11兆9968億     +3兆1406億 ← 安倍就任
平成19年度  +5兆  40億     +9兆8184億    -20兆7593億 ← 福田就任

サラリーマン平均年収。
http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm

1986年〜1989年の増加率
役員給与+賞与 21%増加
従業員給与   14%増加
株主配当     6%増加

2001年〜2004年まで
役員給与+賞与 59%増加
従業員給与   −5%
株主配当    70%増加

2005年〜2008年
役員給与+賞与 13%増加
従業員給与  −23%
株主配当   −18%

世間では、正社員が勝ち組ということになってますが。。。。。。。
まぁ、若い人ほど新自由主義的な考えは好きでしょうし、そちら方向に舵を切り続けてますが、どうなんでしょうねぇ。市場というゴッドハンドに抵抗するのが、人智というものなんじゃないの?