読了めも

探査機はやぶささん

探査機はやぶささん


あぁ、また擬人化萌えキャラかと思いきや、超本気モードです。巷にあふれてる関連本の中では、一番熱意が伝わってきます。JAXAの中の人がちゃんと監修してるし。そもそも、絵を描いている人も応援の一環でスタートしているので、根本的な話が非常に分かりやすくできてます。
クソ映画が3本あるみたいですが、これを読んだほうがはるかにマシでしょう。
やはり、分かる人には非常に受けたらしく、初版はすぐに無くなって重版がかかったそうです。ばかげた映画を企画した人間は、こういった動きをちゃんと勉強して欲しいものです。


ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉


Amazonレビューより

(略)
中身は読んでのお楽しみということにしておきたいが、興味深いのは効率的市場仮説でノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンがヘッジファンドに出資していたと暴露されている点だ。市場は全ての情報を知っているとしてノーベル賞を取った当の本人がヘッジファンドに投資していた事実を、我々は如何に考えれば良いのだろうか?その答えの一部は、本書にあると思われる。

経済市場のことは専門ではなかったので、ヘッジファンドといえば新自由主義の権化だと思っていたのですがその認識は間違っていました。市場というゴッドハンドと大いに格闘しているのがヘッジファンドという業種だったのですね。この連中がやっているのも、結局はゴッドハンドになぎ払われて焼け野原になるのはどこか?自分は逃げ切れるか?それしか考えてません。ある意味、工学的な判断に則ってます。
私がやっている建築の構造設計も突き詰めれば、重力と自然環境との闘いであるので、何だか親近感がわいてしまいました。理論だけで突撃する人間がことごとく失敗して爆発するもの同じだな。
が、爆発して御国に迷惑をかけるのはけしからん。特に、外国に迷惑をかける連中な。


メディアの大罪

メディアの大罪


うーん。知ってた。中身はTPP批判本です。
メディアリテラシーとか言われますが、頭で考えるよりも自分の周囲の現実をよく観察して、実感として情報を捉えることが大事じゃないかな。



あぁ・・・・打ち切り。
震災復興院にセイオがついてからの失脚。確実にやってくる2度目の災害に、権力を失った官僚と民衆はどのように防衛するのか?という極めて良いテーマがこの先に待っているというのに・・・・。完全に原作準拠でこの時代にやるからとても価値のある漫画だったのですが・・・・。
巷の本屋では、原発で日本が滅びるとか、国債が暴落するとか終末をあおる本しかない中で、極めて前向きに考えさせてくれる良書だったのに、とても残念です。