微妙な定点観測


毎朝の事務所へ出勤するときに目に付くので、どうしても観察してしまいます。
景気よく跳ね出した荷取りステージですね。
変な建築家のわけの分からん跳ね出しよりも、よっぽど綺麗に見えます。
素直な構造で結構なことです。
ゲートから、ちょっと覗き込んだらφ200くらいのコンクリートコアがいっぱい転がってました。まぁ、別にいいけどさ。ホントはいかんよね。


免震超高層に潜む危険 震度7を生き残る 「構造設計者はタワーマンションに住まない」

構造設計者はタワーマンションに住まない→まちがい
構造設計者はタワーマンションに住めない→せいかい

私、構造屋ですけど世間の構造設計者さんはタワーマンションを買うことが選択肢に入るようなお給料なんですね。知りませんでした。
構造設計なんてやっていると、「自宅を購入するときは構造をちゃんと見るのか?」と聞かれることが良くありますが、そんな面倒なことはしないと思うなぁ。それよりも、高いキッチンを入れて奥様のご機嫌を取るほうがよっぽど重要です。
確かに、マンションの設計者でマンションに住んでいる人は少ないと思いますが、これは管理組合の面倒さや区分所有者法のややこしさに関わりたくないからではないかと思います。同じ値段で新築超高層マンションか、都内のボロ屋を選べといわれたら、ボロ屋選んで自分で適当に直すわ。安全性というのも、数あるさまざまな条件のうちの一つに過ぎないと思っています。
で、内容的にはたいしたこと書いていないんだが。大学の先生が『不安だ』とか真面目に語っていますが、性能評価で散々議論してOKして、JSSIなんか超高層免震に賞あげてるのに。いきなり他人事みたいに発言されてもなぁ。ずるいと思います。そう思うのであれば、論文を発表して議論すればいいことです。設計者は正々堂々と受けてくれるはずですよ。CiNiiで調べましたが、誰もそんなことは発表していません。こんな3流週刊誌で発言するのは、本人の品にも関わるのでは?
超高層免震には一抹の不安があるとか何とかということみたいです。で、AERA出版元の朝日新聞さんの大阪新社屋なんて、どんぴしゃで中間階免震超高層なんだが。書いた人は分かっているのかね?盛大な自爆なのかな。


旭川市庁舎「震度3でも倒壊恐れ」 財政難、建て替えできず
財政難云々はおいといて。
Is値が0.004って、冗談だよね。どう好意的に解釈しても、『何かの気の迷い』だと思うんですが。