読了めも
史上最大の発明アルゴリズム: 現代社会を造りあげた根本原理(ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 381)
- 作者: デイヴィッド・バーリンスキ,David Berlinski,林大
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/04/30
- メディア: 文庫
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現代社会の技術に関する著作を期待していましたが、著者がすげーインテリなのか、非常に文学的で格調の高い文章に挫折しました。あんなに巡回サラリーマン問題をややこしく説明できる才能がすごい。これ、普通の人が読みこなせるとは到底思えません。webを巡回したら、普通に読みこなしているインテリさんはたくさんいました。世の中は広い。
アルゴリズムは
有限の手続きであり、
定まった一組の記号で書かれ、
厳密な指令に支配され、
1,2,3……という個々のステップを踏んで進み、
これを実行するのに、洞察力も才気も直感も知性も明敏さも必要なく、
遅かれ早かれ、終わりにいたる――そのようなものである。
数論や物理学という秘術を知らなくても、それを行使できる仕組みを作ってくださった先人は偉大である。
でも、これってチューリングテストで言うところの『中国人の部屋』問題なんだよなぁ。
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- 作者: 押井守
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/03/30
- メディア: 新書
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表題はともかく、後半戦は原発やら震災後のどーのこーのになります。関係あるのは、本当に前半だけです。
コミュニケーションというからややこしいのですが、少なくとも人に対して言葉を尽くして説明することは大事ですよね。何でこの断面になっているのか、この定着はなぜL2なのか、スパンがなぜここだけ違うのか、などなど。そういう訓練をしないと、企画書がかけないというのには頷かされます。あんまりチェックされていないと思うけど、構造計算書の中で構造設計概要を過不足なくかける人は非常に少ないと感じていますし。
ファンの私としては、こんな本を書く暇があればお金をかき集めて次回作を撮影しろと言いたいです。ジブリはダメだけど、彼はまだいけるでしょ。
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鉄腕バーディー EVOLUTION 11 (ビッグ コミックス)
- 作者: ゆうきまさみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/27
- メディア: コミック
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これを機に、外伝を読み直したりwikiでおさらいしましたが、風呂敷を広げつつ一応はふんばってるな〜。これで週間連載して破綻していないのだから、ゆうきまさみの引き出しの多さにはびっくりします。キンゼル・ハウアーって、外伝に出てきて名前も1回しか出てないキャラなんだぜ。