補強してみよう!

大林組が落札、咲洲庁舎の長周期地震動対策工事

落札金額は8億6560万円(税抜き)。予定価格は10億1000万円だった。総合評価一般競争入札には、大林組と大成建設の2社が参加していた。

安すぎる。一桁違うと思う。大成は新宿センタービルで燃え尽きたな。あれは100億近くかかっていたと思うけど。仮設+その他諸々で大盤振る舞いの2億としても、ダンパー1基取り付け費用+材料代で200万って、無理でしょ。この値段はありえないとおもう。たぶん、技術報告集に出てた可変摩擦系のダンパーなんだろうけど。
大体、こんな安くてできるならみんなやってるよ。
そもそも、安全評価とかいろいろな改修案は日建設計が面倒を見ていたと記憶していますが、記憶違いかな。

これさ、性能評価がどうなっているのか知らんけど、委員会で間違いなく福和先生が出てくると思うけど大林は乗り切れるんかね。確か府庁舎移転のときに福和先生がボロカスにこき下ろしたビルなんだよなぁ。
福和先生と委員会で当たった事はないですけど、講演会の感じを聞く限り、構造設計者をボロカスにこき下ろして、徹底的に理論的にやり込められそうなので恐ろしい。そして言っていることがとても正しいので、まったく反論できないという恐怖があるよなぁ。

専門家会議議事録
http://www.pref.osaka.jp/attach/13203/00078593/senmonkakaigi3-1.pdf
咲洲庁舎の安全性と防災拠点のあり方等に関する専門家会議
http://www.pref.osaka.jp/otemaemachi/saseibi/senmonkakaigi.html

私なら、あきらめて上10層分を解体して重量を減らします。周期も短くなるけど、重量が軽くなった分の水平力で相殺されることを期待する。周りはすべて空き地なんだから、減った分の容積はごめんねして、隣に低いのを免震で建ててあげる。この段階から、超高層部分の減衰をしこたまぶちこんで応答を減らす。あー、でも三の丸波的なものを持ってこられると無理だろうな〜。確か地盤の練成を考えて、周期が7秒くらいだから、超高層免震に近いんだよね。そして、上の減衰が全然ないという超シビアな条件だから、打開策が思いつかん。

データはあんまり見てませんけど、報告書内で『最大応答変位に大きな差は見られなかった』というあきらめの一文が。そーだよねー。でも、やらないよりはあがいたほうがましですよねー。


大地震後の超高層、危険度判定の遅れで1カ月使用不能も
倒れることを心配しているのか、中身のことを心配しているのか?
長周期で超高層というと、必ず『固有周期が一致していて問題だ』厨が出現するのですが、所詮弾性範囲の応答なので不愉快で恐ろしいほかは心配しなくてもいいような気がします。というか、手の打てないものに対して大騒ぎするほうが技術者として問題あると思う。
この手の超高層の最大の問題は減衰不足であると、誰か偉い人は大声で叫んでください。相変わらず、『共振して被害が出ます』教に洗脳された人間が多すぎる。

試算では、地震シナリオを想定し、実際に活動できる技術者数を見積もった。3連動地震の際に実際に動員できる調査員数は現状、首都圏で160人、中京圏で12人、近畿圏で46人にすぎなかった。

近畿圏の46人って、全員顔見知りだろ。1/3くらいは知っているよーな気がする。じじいが多いから、階段の昇降は大変でしょうなぁ。



面白おじさん。この小噺風の漫談は関西人には大うけでしょうけど、まじめな関東人に通用するか??言っている内容はいたってまともです。
うまいことこういう流れになったとしても、技術者の数が絶対的に足りないと思う。土木のほうは知らないけど。たわけたコンサルとかを駆逐して、現業の人間を呼び戻せるのかなぁ。何とかという大手ゼネコンの採用は、全体で130人のうち文系を50人という比率にしているし。
正直なところ、建物の構造設計をちゃんとやっている人間は日本で1000人くらいしかいないのでは?