ぐるーばるな建築技術?

韓国の建設業に学ぶ建設会社の海外進出成功のカギは現地技術者の戦力化
日経の記事なので平常運行。
茶化すのは置いといて、実際に建設技術を輸出できるか?
たとえば、清水建設のように現地技術者を仕込んだ上でやるならば問題ないと思います。それには時間もかかるので、スーパーゼネコンのような大資本でなければ不可能でしょう。
先日の話ではないですが、私は科学には国境はないと思いますが、技術には国境があると思います。特に建築なんて完全に風土による影響・文化的なもの・その土地特有のしきたりetcに左右されるので、厳然として国境はあると思います。むしろ、極端なことを言うと日本国内で県境すらありますね。大阪で簡単にできることが、和歌山でできないとか。

その辺の議論をすっ飛ばして『かいがいだー!』とか言う風潮は何とかならんのかね。
建築家と打ち合わせしていても思いますが、彼らは地球上のどこにでもおなじモノが建つと思ってますね。ま、とてつもなく頑張ればできないことはないですがね。なかなか難しいよ?
正直なところ、朱鷺メッセの事故はこういう安易な発想が原因の大本にあると思ってます。
私がよく言う『田舎で難しいことやるな』は、こういう発想です。別に怠慢を推奨しているわけではないです。

逆に、その辺のところの清濁を併せ呑んで本気で現地人になるつもりで取り組めば、日本の技術をほしいと思っている国はたくさんあるでしょう。
最近だと、大林組のフーヴァーダムの橋には驚いた。
そんなところに橋を架けなくても、他にもいっぱい土地余ってるじゃん。。。。その無茶振りに応えるのが日本のゼネコンなんでしょう。
巨大なアーチに圧倒…フーバーダムに架かる橋「コロラドリバー・ブリッジ」の建設風景
フーバーダムの隣に出現、記録破りの巨大な橋
http://www.youtube.com/watch?v=FeD6nUSgZ-s

米国ネバダ(Nevada)州にあるフーバーダム(Hoover Dam)の500メートル下流に、壮大な橋が建設されている。コロラド川に架かる全長580メートルのこの橋は、不況下でも米国には偉大な建造物を作れる力があることを示­しているという。(c)AFP

うーん。ベクテルはどこいった?国策なら、自前で作れよ。。。。


サステナブル、かつスペクタクルが求められている
などと意味不明な供述をしており。
典型的な資本家のお抱え建築家だよなぁ。若い人はこんなんがやりたいのか。やりたいんだろう。仕方ないか。
たぶん、日本におけるコールハース系統の正統的な継承者と見えます。最近思うんだけどさ、コールハースの馬鹿げた中国のテレビ局とか、ソ連のスターリン様式に似てるんだよね。無茶なスケール感とかさ。そう思いませんか?
若干の飛躍はあるものの、現代の新自由主義の行き着く先が結局は社会主義国家になりうるという議論に乗っかってきそうな気もする。