正義とか倫理とか

このテクニカルタームについては、散々ブログで罵倒しているので、今回もその続き。正義とか倫理を振りかざす人間で、マトモな人間を見たことがないので。

大手ゼネコンの責任:倫理観もち業界のリ−ダーたれ

嫌ならば、よその会社の現場で働いてもらえばいいのだ。日常的に彼らと接する社員の心掛けと努力次第で、物事は変えられる可能性がある。

こんな浅はかな物言いに私は腹を立てているのです。こんな馬鹿げたことを主張する老人は、即刻社会から排除すべきだと思います。倫理的であれば許されるとか、そんな馬鹿げた妄想がいったいどこからやってくるのかまったく理解できません。
『嫌ならばやめればいい』と、前の会社の人事にも言われましたが、そんな下らない発想こそが組織を解体に導きます。こんな貧しい発想の人間が言論活動をしていること自体が信じられません。
と、読者コメント欄でも袋たたきで笑ったw私じゃないですよ?
この人のコラムって、典型的な炎上マーケティングだなぁ。最大の問題は、書いている本人がなぜ叩かれているかがまったく分かっていないことでしょう。毎度毎度コメント欄でボロクソに言われていますが、本人は『程度の低くて倫理観のない建設業界は困ったものだ。改革が遅れている!』とでも思っているのでしょう。ある意味日経らしいコラムではあるw



日本人よ!目覚めよ!イタリア人は怒っている!
と、先週末に流行ったコラ。
「その写真コラですよ」→「コラかはどうでもいい」「本物だ、地元をなめるな」
やべぇ。宗教だ。もはや何に対して反対しているのかさっぱり分からん。
いろいろと眺めてみると、技術的なことを問題にしているわけではなさそうです。技術的なことを問題にしているのならば、こんな模擬地震動で、こんな設計クライテリアを満足すること。そして、フェールセーフのために非常用電源を3倍設置し、自衛隊の1個中隊を駐屯させること、を提案して落としどころを探る議論となります。が、そんな具体的な提案を見たことがないので、どうやら技術的なことに対して反対運動しているわけではなさそうです。
どうも、意思決定のプロセスに問題があると怒っているようです。逆に言うと、プロセスがちゃんとしていれば再稼動容認になるはずなので、技術的には問題ないような。。。。。とか言ったらまた怒られるんだろうなぁ。プロセスをちゃんとしたところで、技術的に補強を行わない限り物理的な問題は何も解決していないのですが。
という議論がさっぱり聞こえてこないところを見ると、馬鹿げた反対運動ですね。知能が低すぎる。
免震重要棟を持たないサイトもあるみたいなので、さっさと作るがよろし。1棟あたり50億もあればできるでしょ。何も考えずに壁厚を300にして、天然ゴム+オイルダンパでいいじゃん。というか、設計期間の短縮のためにどっかのやつのコピペで、ゼネコン5社に金配れ。それで終わりだ。

私に言わせれば、法律的な裏づけも何もなしに思いつきで止めたのがそもそもプロセスを無視しています。しかも、一旦『止めた』という判断がある限り、再稼動の時には『NGだけどOK』という摩訶不思議な回答を作る必要があります。いやホント『NGだけどOK』って言うのはストレス溜まるんですよ。そもそもが無理筋だし。正直なところ、総理大臣の交代はこのたわけた判断を『なかったことにしよう』という思惑だったと思ってましたが、そんな高尚な判断はなかったみたいですなぁ。

トンデモ放射線デマいろいろ(後編)
SF作家の山本弘氏の調査より。バカッターはすげぇわ。感動する。『地球移動作戦』のあとがきで氏は『愛では地球は救えない』と書いていますが、まさにおっしゃるとおり。私もそう思います。

地球移動作戦 (上) (ハヤカワ文庫JA)

地球移動作戦 (上) (ハヤカワ文庫JA)


とにかく、今の世の中は正義の味方があふれていて、私のように汚い手を使って何かを成し遂げようとする小悪党には、生きにくいことこの上なくて困ったものです。
正義とか信念とか言うものは、今の首相もたわごとを重ねていますね。まさに世相を反映しています。さすが日本の代表だ。
書店に行けばサンデルの正義が何ちゃらとか言うのが平積みでげんなりします。ふと思うのは、サンデル氏がアメリカ人というのが気になります。
アメリカは口では『ラブ&ピース』ですが、やっていることは気に入らない国にミサイルを撃ち込むことですから、とてつもなく建前と本音を使い分けてます。戦争に限らず、環境問題・金融問題もそうですね。まさにプラグマティズムの国です。それはそれ、これはこれの世界の究極版です。
が、このサンデル氏が観念論の強いヨーロッパの人なら私は納得するのです。プラグマティズムの国の中で、こういった観念の人が表に出てくるというのはちょっとマズイですね。現実的な一派が汚い手を使って現実的に対応するのを妨げる大きな勢力になってしまいました。お茶会とか言う運動がそれを象徴してます。
となると、行き着く先はお花畑の広がる楽園か、正義の戦争なわけですが。。。。前者がユートピア幻想というのは大人なら分かっていますしねぇ。個人的には不正義の平和が長く続いてほしいものです。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)


消費増税でも新聞の軽減税率を 活字文化議連「引き上げ反対」
消費税増税は煽る。しかし新聞には税率引き上げ分の課税はさせない。
あほか。