やらなイカ?

空飛ぶイカ、北海道大学が仕組みを解明
年始のダイオウイカ特集に引き続き、イカ関係の発見。
記事によれば、ヒレで揚力を発生させていることと、ジェット噴射で推進していることが確認されたとのこと。まんまペットボトルロケットの推進原理ですな。
皆さんは知らないと思いますが、イカは異星人の偵察機です。ダイオウイカはその母船です。とはいえ、原住民の中の一部の島国の胃袋に、その漁獲量の半分が収まっているそうです。偵察機弱いわ。


西洋では、イカとタコはdevil fishと呼ばれてあまり食されていない模様です。例のラブクラフト神話のニャルラトホテプもなんだか触手っぽいナリをしてましたね。邪悪な者の象徴のようです。日本では、触手プレイの春画が残されていますが、海外ではなさそうですね。少なくとも聞いたことないわ。
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Japどもは何でも美少女化するからな!


イカの話で私が好きなのは、人工飼育の話です。Wikipediaさんによると。。。。

イカ、とりわけヤリイカ科のイカは飼育が非常に難しく、ノーベル生理学・医学賞受賞者で動物行動学の権威であったコンラート・ローレンツは、かつて著書の中で「人工飼育が不可能な動物」として唯一イカを挙げていた。1970年代前半までの動物学会では、それが共通の認識であった。しかし、1975年、専門外であった脳科学者の松本元が電子技術総合研究所において水槽内でのヤリイカの飼育に成功したことにより、定説は覆される。ローレンツはただちに現地に赴き、一週間に及ぶ慎重な検証を重ねた結果、率直にこれを認めた。このとき彼は、開発された飼育技術に対し、「全ての水産生物の未来を変える」とまで評価している[7][8]。前述したモデル生物としての生物学的利用にも、この技術の貢献するところは大きい。

人工飼育方法を確立した松本先生もまた、かなりオカシイ。

研究テーマは、脳と同じ原理で情報処理を行う「脳型コンピュータ」の開発と、この研究を通じて「人間の脳」の仕組みを解明することにあった。まず松本は、電子技術総合研究所において、ヤリイカの人工飼育法の開発に着手した。巨大軸索をもつヤリイカは、モデル生物として最適であるが、生きたまま輸送し、人工飼育を実現することは不可能とされ、研究を進める上でのボトルネックとなっていた。動物行動学の権威で、ノーベル医学生理学賞を受賞したコンラッド・ローレンツから「人工的な飼育が不可能な唯一の動物」とすら言われていたが、本来、動物行動学とは無縁であった松本は周囲が「狂ったのではないか」と言うほどヤリイカに情熱を傾け、苦心の後、定常的に飼育する方法を開発するに至った。

巨大神経細胞が豊富に得られるようになった松本のグループは次々と研究成果を挙げ、脳・神経科学の分野で世界的な業績を生み出した。電総研の地下にはヤリイカの水槽がいくつもあり、見学者に「色がきれいだろう」と紹介したり、イカ焼きパーティーでヤリイカを振る舞ったりした

いい話だなぁ。当時の研究室のメンバは、マジでボスの頭が狂ったと確信したと思います。私が研究員なら、殴ってでもやめさせてるわw
で、わざわざイカの飼育の確認に海外からやってきたローレンツ先生も偉いです。普通はこういう先生は自分の間違いを認めたがらないわけですが、1週間水槽の前に張り付いて自分の間違いを認めたそうです。さすがに偉大な学者は違います。

言われてみれば、水族館でイカの姿を見ることはあまりないですね。スルメイカなんて、その辺に転がっていますが、ほとんど生態がわかっていないのではないでしょうか。というか、水産物で完全に素性が知れているモノなんて、たかが知れているでしょう。

個人的には、とにかくウナギの完全養殖を頑張ってほしいです。今は、レプトケファルス→シラス→ウナギ→卵→幼生くらいまでは行けているのですが、2代目の雌雄のバランスが著しく偏っているので、完全養殖に至っていません。食い物の話なので、ぜひ研究者には頑張ってほしいです。



アスカきたで!

レーミク2011、amazon箱から出してない・・・・・。