読了めも

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)


世界一有名な秘密基地という、きわめて不可思議な地域をめぐるルポ。ちなみに2013年現在にあっても、アメリカ政府はエリア51の存在については肯定していません。
機密解除された情報をもとにしているので、今となっては大昔の冷戦時代のエリア51における技術開発史がメインです。U-2とかSR-71とかA-12とかスカンクワークスとかの単語にビビッと来る人にはたまらない1冊です。テストパイロット死にすぎ・・・・。
もちろん、かの有名なロズウェル事件にも触れられています。本書ではきわめて大胆な仮説が述べられます。最終章でいきなり出てくるのでかなり面喰いました。公式にはモーグル計画(ソ連の核実験を察知するためのソナーみたいなもの)として公表されているこの事件。はてさて、本当の真相が機密解除される日は来るのでしょうか。
ロズウェル事件に当たって、CIAはおなじみの情報隠ぺい工作を行います。そこでの情報官のコメントが興味深い。国民が無知なままだとちょっとした情報によって瞬時にパニックになってしまう。それよりかは、多少なりとも自分の頭で考えて政府の情報を疑ってかかってくれるように誘導した方が最終的には国益にかなう。
なるほどその通りです。原発の話なんかは顕著ですが、『政府は正確な情報を隠しているに違いない』と考える人が非常に多いです。このように行動してくれることと支配者は真に望んでいるのです。
エリア51に関しては、原子力委員会が絶大な機密保持の権限を有していることが暴露されています。当然本書でも数々の核実験に触れられています。さて、ここで核実験および放射線障害の情報が隠ぺいされていることに対してどのように考えたらよいのか?核の傘による支配を続行したいと考えた場合、『隠蔽することにより、政府は放射能によるひどい人体実験を行っていて、後遺症で亡くなった人間がたくさんいる』と大衆が考えることを権力者は希望していると思います。となると、隠蔽している理由はその反対というのが正解と考えることができます。『核兵器の熱エネルギは非常に有用であるが、人体に与える影響は限定的である』と。どっちが正解かはわかりませんが、個人的には後者のような気がするなぁ。これぞ正統派の陰謀論ですw

99%対1% アメリカ格差ウォーズ

99%対1% アメリカ格差ウォーズ


大統領選挙はつつがなくオバマが勝ちました。その一環のアメリカ民主党応援本です。個人的には、格差が広がっているというのはあくまで結果であって、その根本には高い失業率と中間層が食えなくなっていることがあると思います。
本書では共和党を攻撃しまくっていますが、民主党も似たようなものです。今度公開されるゼロ・ダーク・サーティなんて、完全なプロパガンダ映画ですわ。民主党も品がなくなってきてますねぇ。
アメリカ政治で行くと、次の山場は3月の財政の崖でしたっけ。プロレスをやるのはいいですが、はっきり言ってもうあきました。あれでは財政の崖じゃなくて、財政の溝になってますな。

君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)

君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)


ある取引により、1日に1時間だけ自制心を失う美少女の昴ちゃん。
普通なら、清楚→エッチな女の子なのですが、本書では一味違います。とってもエッチな女の子→とってもとってもエッチな女の子への豹変なのです。まさに変態!
それにしても汁を出しすぎで、水分欠乏症にならないか心配です。

PEACE MAKER 10 (ヤングジャンプコミックス)

PEACE MAKER 10 (ヤングジャンプコミックス)


早撃ちの果し合い形式から、作者お得意の万国人間ビックリショーへ変貌してます。やはりアクション物はこうでなくちゃいかん。
それにしても、最近の漫画では少なくなった安産型体型のニコラちゃんペロペロ(^ω^)

とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)

とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)


1巻で高まった期待に応えてくれています。裏切り者と王位継承者はほぼ予想通り。
この作者のシリーズは悲恋で終わることが多いのですが、本作においてもそれを予感させます。

魔人探偵脳噛ネウロ 4 (集英社文庫―コミック版)

魔人探偵脳噛ネウロ 4 (集英社文庫―コミック版)


一通り読んだことはあるのですが、文庫版が出たので回収中。
ネウロのスタンスとしては、探偵でも警察でも犯罪者でも人殺しでも『自らの頭で考えて行動する人間』に対しては非常に寛容ですね。全編にわたってのジャンプ連載漫画では珍しくなった人間賛歌マンガとして非常に面白いです。