あの日からの建築

あの日からの建築 (集英社新書)

あの日からの建築 (集英社新書)


大したこと書いてないんだろうなぁと思いながら、ボロクソにこき下ろすために買って読みました。読んでいるうちに、怒りを通り越してあまりの無能さ加減に哀れみすら覚える内容でした。こんなくだらないものが、日本を代表する建築家?
私はたいへんプライドが高いので、こんな連中と一緒くたにされたくありません。
いくつか抜粋して気になったところ。

原発と津波は人災
だそうです。数値を定めて、それを満足するような官僚主義的な無責任が招いた結果だそうです。しかし、ArupJapanとか佐々木事務所の構造設計は、その先に気持ちを込めているから大丈夫なんだそうです。頭大丈夫?シミュレーションを繰り返せばいいとか、寝言が書いてありましたが、何らかのモノを決める場合は境界条件を定めることが必須で、それより向こうは見えません。水平線問題はAIだけではないのですが。。。。

・近代合理主義への批判
で、行きつく先が日本の伝統建築らしいです。この伝統建築と近代合理主義を対立項に置くのは間違っています。伝統があるということは、時代を重ねても残る必然性があり、その必然性は合理性に依拠しています。合理性のないものは歴史の中で随分消えているのです。

・グローバル経済や資本主義への批判
伊東氏の建築感は、1960年代以降から語られています。高度成長期=資本主義みたいなニュアンスで書かれていますが、間違いです。日本は明治時代から資本主義です。
あとは、伊東氏はスペインの不動産バブルに乗っかってバルセロナに超高層を設計していますが、それに対する反省はないのでしょうか?もしかして記憶力がないので忘れてしまったのでしょうか?

・復興活動に対して批判はするべきではない
だそうです。リベラルな人って、こういう言論封鎖をするから私は嫌いなのです。この発言はきわめて問題があると思います。人助けは無条件で良いことだと思い込んでいます。
はっきり言って、彼の門下生はこの程度の建築家についているので10年後には全滅しているでしょう。批判されない思想は、強度が低いので駆逐されます。これで駆逐されなかったら、その時は日本の建築業界が終わっているという。

あとは、お決まりの日本ガラパゴス論でヨーロッパが先進的な取り組みをしているという、いつものパターン。そんなに日本が嫌なら出て行ってください。誰も困りません。

とにかくすごい本です。1ページごとにツッコミどころ満載なので、暇な人はぜひ。
で、Amazonでは絶賛の書評がついているので、げんなりしてます。
ついでに、仙台市長を大々的に持ち上げていますが大丈夫ですかね。ジャニーズとかパンダとか、きわめてアレな感じのする人で、バックも相当怪しい人脈なんだけど。


特集ワイド:震災2年・豊かさとは 建築家・隈研吾さん
クマーも同じ感じですね。使い古された近代批判、伝統回帰。
これが東大の教授です!ね?残念でしょう!?私は日ごろから、東大の建築を出た人間なんてみんなゴミだと言っていますが、そりゃ教授がこのありさまだもん。

隈さんによると、関東大震災以前の東京は木造の小さな建築物が整然と並ぶ、世界一美しく洗練された街だった。しかし戦後、「豊かさ」を勘違いした。

関東大震災→戦後と、いきなり時代がスキップしてるよ!昭和初期のモダニズムとか、全否定ですか。そうですか。はぁ。


と、こういうことを書くと、『建築家を馬鹿にするな!』とか怒る人がいるんだよねぇ。別に私は喧嘩を売っているわけではなく、『無能な建築家は今すぐ消えろ』と最後通牒を出しているだけです。
私の言質は大いに間違っていると思いますが、こういう馬鹿げた建築家がのさばっている世の中の方がよほど狂っていると思います。


建築家に限らず、世の中の文化人の方々は3.11とか、フクシマとか言って大喜びして言論活動らしきことをしています。私に言わせれば、普段から何も考えていなかった頭空っぽの人がくだらない言論活動をするなんてちゃんちゃらおかしいです。極めて不快感を抱きます。どうせ頭が悪いのだからやっても無駄だし、ぼろが出ないように通常活動をしていればいいのになぁと思います。まぁ、それすら理解できないほど頭が悪いからこういう事態になるのでしょうが。