GPS将棋強えぇ!

将棋ソフト、プロ軍団を3勝1敗で破る 電王戦
米長会長と同じような負け方でした。圧倒的やん。
GPS側の囲いに触れもしないで終了してしまうとは…。
全戦ニコニコ動画で見ていましたが、勝った1戦が楽勝。その他は、コンピュータ以前にプレッシャに負けていたように思います。相手がPCだからといって、深読みしすぎてはまった印象があります。第3局なんかは、完全な殴り合いの局面で面白かったですが。

広告としては、『人間VSコンピュータ!』みたいな売り出し方ですが、私にとってはプロ棋士というだけで十分人外だと思いますわw彼らを人間代表というのも・・・・・。

ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)

ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)


コンピュータ将棋の業界では、このボナンザが画期的なブレイクスルーだったようです。この手の最適解探索の研究とかをやっている人にはおなじみですが、ボナンザの採用している全幅検索は有用なアルゴリズムではないというのが、以前の見解だったように思います。あまりにも探索枝が広すぎるので、最初からある程度選択肢を絞るか、何とかしてうまい評価関数を考えるのが一般的だったように思います。それこそ、遺伝的アルゴリズムを持ってくるとか。
そんな中、ボナンザが持ってきた全幅検索という手法。将棋が強いというのは分かりますが、あまりに単純な考え方なので、なんのブレイクスルーもなくプロに勝っちゃったというのが、何とも釈然としない思いです。『何て画期的なアルゴリズムだ!』と驚きたかった人多数だと思います。
データベースがつかえて、効率よく全幅検索をしたいシステムにとっては、良い応用ができそうですが、具体例が思いつきませんな。建築構造の分野で使うにしても、あまりに単純すぎるので脊髄反射でやった方が速いから使い道はないなぁ。
ジャンルとしては、最適化よりもデータマイニングになるかもね。

IBM元開発者「チェス王者にスパコンが勝てたのは、バグのおかげ」
だいぶ前のディープブルーVSカスパロフ
バグで勝っちゃいましただって。まぁ、こういうこともあるよね。多分乱数の引き具合とかもあるだろうし。コンピュータ囲碁のジャンルでは、、モンテカルロ法による解探索が流行りらしいので、これこそ何回もプロとやらないと統計的な実力ははかれませんな。