読了めも

暗殺教室 4 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 4 (ジャンプコミックス)


ビッチ先生の萌えキャラ化について。

放課後のトラットリア 1 (メテオCOMICS)

放課後のトラットリア 1 (メテオCOMICS)


まおゆう作者による異世界料理マンガ。料理からいかにして政治や統治につなげていくかが楽しみ。巻末にSSが掲載されていますが、それを読むともう一度読み返したくなります。
これはなかなか面白くなりそうです。

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕


ダメ中年の生態を描いた際物ミステリですな。さらさら読めますが、目新しいプロットではないので何故に評判が良いのか分かりません。ミステリ部分はともかくとして、ダメ人間描写が良かったなぁ。取り合えず、クレアちゃんと結婚したくなる本です。
で、映画化ですか・・・・。この作品のお下品なところをどこまで出せるか?でしょうね。

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)


久々の館ミステリもの。なんだけど、物足りんぞ。かまいたちの夜2に出てきたトリックまんまですやん。作者は某国立大学の建築学科出身だそうです。の割には、あまり建築に詳しくなさそうだし、数学に対する造詣もそんなに深くなさそうなのが気になります。
森博嗣路線を狙ったものの、若干外している感じがどうにも。

夢と魅惑の全体主義 (文春新書)

夢と魅惑の全体主義 (文春新書)


タイトルは釣りみたいなもんですが、非常に面白かったです。ドイツ・イタリア・日本におけるファシズム建築と言われているものの建築史。メガロマニアにとってはご褒美みたいなものです。
シュペーアのドームについては、昔は300mと言われてもピンときませんでしたが、ある程度勉強した結果300mというのは大したものです。ヒトラーが独裁者だろうが人種差別しようが、ぜひともやってみたいプロジェクトです。今なら、あんなに高ライズでなくても設計可能かな。
後半は、帝冠様式を中心とした日本モダニズムに対しての批判。帝冠様式といえば、軍服を着た建物とか、モダニストからはボロクソに酷評されている建築様式で、九段会館とかが有名ですね。日本ファシズムを象徴する様式として、文化人からは忌み嫌われているのですが、筆者はそれは違うと言います。このあたりの確執から、筆者は建築サイドからは離れていったみたいですが、まだまだモダニズムに対して批判して欲しいなぁ。
で、やはり印象に残るのは丹下健三でした。彼は、共産主義も資本主義も戦争もモダニズムもポストモダニズムも踏み越えて建物を設計しているのです。これを手のひら返しとか、転向とか言ってもいいとは思いますが、それでもなお人の心を動かす建築を設計しています。まさに人の心を動かす建築こそ、ファシズムであり、独裁者が求めるものなのです。
植民地建築で西澤泰彦先生(notミステリ作家)が取り上げられてました。こういう研究されてたのね。知らんかったわ。

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)


『久誓院家最大のショウ』に出てくるおうちは、前川國男自邸ですね。この傑作住宅の中で繰り広げられる変態SMプレイ!これだけで読む価値があります。建物園で見学できますが、この建物内でSMプレイをしたら面白いだろうなぁと感想を抱いた人はまずいないでしょう。沙村氏の描く女性と、建築の知識がある極特定のマニアにとってはご褒美みたいなものです。