OMAさん、1周遅れですよ?

OMA設計の中国の証券取引所。ニックネームはミニスカート。
勝手にやればいいと思いますが、恥ずかしいとは思わんのかな。

実はこの建物はそのアイロニーも表現しています。この巨大な浮いている駆体は「経済的なリスク」を表しています。そしてそれをレンタルオフィスが支えるのです。

こんなものは、20年前に日本では長銀ビル(@日建設計)で表現されています。しかも、ちゃんと破綻した上で建て替え計画までできています。OMAさん、おっくれてるぅ~。
こういう不安定な建物に入居する金融機関は経営が傾くのです。スペインのバンキア銀行もそうですね。誰が見てもビルが傾いています。
こんなことは、建築を全く知らないうちのオカンでも知っていることだというのに。あまりにも古臭い表現で、頭がどうかしている建築です。
で、構造はどうせArupでしょ?

「奇跡の建築」は資源の無駄遣いだった?!新ランドマークの裏事情―北京市
レコードチャイナより。

王代表は、物珍しい外見の代償は資源の無駄遣いだと指摘する。新社屋ビルに使用された鋼鉄は莫大な量に及ぶ。1tの鋼鉄を作る際には約3tの二酸化炭素が排出されるため環境負荷も大きくなる。新社屋ビルに使われた鋼鉄は、マンション1300万平方メートルに相当するという。

数字の妥当性はともかくとして。
こういう批判が建築側から、ちゃんと数字をもとにして出てくるのは健全です。日本ではありませんね。唯一、川口衛先生くらいかな?環境だの温熱環境だのくだらん気流解析をする暇があったら、普通にちゃんとした建物を設計して欲しいです。
どいつもこいつも馬鹿げた再生可能エネルギとか寝言をほざいている日本の建築家業界。今こそ、ゼネコンの歩掛のデータなどを駆使して、いかに連中がエネルギの無駄遣いをしているかを糾弾すべきではないでしょうか?ある程度ネタがそろえば論文書けますが、間違いなく抹殺されるわw
中国は外国人建築家の実験場か!?この30年間、“異様”な建物が続々と登場―新華社

華南理工大学建築学院の趙紅紅(ジャオ・ホンホン)副院長は、「建築許可基準が欧州より甘い中国は、外国人デザイナーにとっての“実験場”である」

鋭い感覚だし、その通りかと思います。新華社通信に載っているくらいなので、ちゃんと中国国内で議論する土壌くらいはあるんだなぁ。結構健全ではないかと思いますわ。

それでも、Arupが正しいと思っているあなた!
Infomal-インフォーマル (TOTO 出版) について

インフォーマル

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翻訳の山形氏のあとがきみたいなものです。

やはり構造屋さんは保守的なエンジニアとして質実剛健に徹すべきではないか? 実は著者は、本書に出てくる無理数の定義や自然数の定義や、いくつかの数式を完全にまちがえていた(翻訳時にぼくが直した)。そういう著者が構造設計した建物は、それがどんなに独創的なものでも(いや独創的であるほど)自分の命を預けるほど信用できるだろうか。

これを読んで、『また馬鹿の山形がなんか言ってやがる!』と言うのも自由です。
少なくとも私はこんな連中の設計は全く信用できません。馬鹿げた鉄骨の設計を技術だと大喜びしている建築家もいますが、あんなのは技術ではなくてただの度胸勝負です。
とかなんとか言って、Arup JAPANの就職試験を私は受けてたんだよね。あらゆるゼネコンと組織設計を書類と面接で落とされた中、唯一辞退したのがArupでした。一応面接は呼ばれたのですが、『あ。なんか違うわ』というゴーストの囁きが聞こえて逃げました。これほど私がねじくれた根性になる前だったのですが、個人的にはなかなか慧眼ではなかったかと自己評価。
負け犬の遠吠えとでもひがみ根性とでも言われますが、そんなに間違ったことは言っていないと思いますがいかがですかね?