読了めも

世界征服 2 00-02 (星海社文庫)

世界征服 2 00-02 (星海社文庫)


マルキシズム全快で愚民連呼のノリについていけるかどうかが、読破できるかどうかの分岐点です。私はこういう陰謀論丸出しの小説は大好物です。逆に、この手の本を読んでちゃんと世界のことを勉強しようという人は、詐欺師からすると恰好のカモでしょうね。
300人委員会とかの陰謀論で私が疑問に思っていたのは、『なぜ世界を統治しようとするのか?面倒くさくない?』ということです。本書における答えは、『だって統治者なんだから当たり前じゃん』というもの。はぁ~、ここまで開き直られるとこれもありです。リアリズムの極地に達するとこういう発想になるんでしょう。分からんこともない。

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)


タイトルがすべて。内容はありません。よくある仕事論だとして買ったとしたら怒り狂うことになるでしょう。
http://www.amazon.co.jp/review/R33G64UVGAYHRM/ref=cm_cr_pr_perm?ie=UTF8&ASIN=4022735023&linkCode=&nodeID=&tag=
こういう反応がある意味正しいです。
森博嗣氏としては、おもちゃ代のために執筆活動をしているので別にクソ本でも何でも構わないのですが、これを企画した編集者はいったい何を考えているのか。最近、ほかにも新書が出てますが馬鹿じゃねーかと思います。
世の中には、熱心な森博嗣フォロワーという痛い人々がたくさんいるので売り上げは見込めるでしょう。とかなんとか書くと、アンチ森のようですが、私はデビュー当時からほぼすべて初版で買っている筋金入りです。論文も読んだし、建築方面で出している本も読んだよ?馬鹿でもC++でマトリクス応力解析ができるソース付の本は重宝いたしました。

おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス)

おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス)


のだめの二ノ宮知子さんの育児日記。まずはこれを読む前に酔っ払い研究所読破が必須です。
平成よっぱらい研究所―完全版 (祥伝社コミック文庫)

平成よっぱらい研究所―完全版 (祥伝社コミック文庫)


これの最後に結婚のいい加減な顛末が載ってます。いや、この人典型的なダメ人間でしょw
私はダメ人間とかクズ人間とかにシンパシーがあるので楽しく読めますが、世の中の真面目なちゃんとしたママさんからは非難轟轟の予感が…。

まおゆう魔王勇者(1) (ファミ通クリアコミックス)

まおゆう魔王勇者(1) (ファミ通クリアコミックス)


まな板女騎士!
魔王が経済屋だと自称していますが、どっちかというと技術屋だなぁ(原作未読)。経済活動による世界の変革というよりも、技術による社会の変革を超短期間に行うというのが本書の趣旨なのではないかと思います。
ネット界隈では『まおゆう=新自由主義賛美なので駄作』という、非常に芳ばしい議論がされていた模様です。うーん、私も気を付けないといけませんが、『新自由主義だからNG』というのは何の批判にもなっていないのです。まおゆうの舞台となる時代ですと、基本的に皆さんが飢えていて物資が少ないので、供給を増やさなければなりません。そして、どんどこ生産したものは基本的にすべて消費されていきます。そんな社会を背景にして生まれたのが古典派と言われる経済学派で、その時代背景と前提条件はそんなに間違っていないものです。むしろ、工業が発展して近代化したのに前近代的な学問を使っていていいの?というのが新古典派に対する批判としてあるわけで。これがケインズ学派となります。
というわけで、作品を楽しむのと同時に芳ばしい評判も楽しめるという変な作品になっちゃいましたね。

歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 「まさか」というシナリオ (光文社新書)

歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 「まさか」というシナリオ (光文社新書)


概ねうなずける内容ですが、エリートの無謬性についてはハテナマーク。確かに、その無謬性でえらい目に合うことはありますが、ボンクラ素人よりかはましかと思います。要は常識が大事ということになっちゃいますが。。。。

このインチキくさい風貌と語り口は癖になるわwとりあえず、長期国債金利の先には拒絶型最強使徒が鎮座している模様なので一安心。どれくらい最強かというと、ビーストモード発動の弐号機を一蹴し、人類最強の攻撃手段であるN2爆弾のゼロ距離攻撃に対しても無傷。初号機が覚醒したら負けるじゃん!とか言われそうですが、そん時はサードインパクトが起きて人類が滅びるので気にしても仕方ありません。非常に分かりやすい喩えです。

この動画の場合はHellsingにたとえてますね。とりあえず、身近なものでガンダムとかエヴァにたとえて物事を考えることは重要です。別に冗談で言っているわけではなくて、私の場合なんたら億円と聞くと、『大体あれくらいの規模とグレードの建物だな』と考えるのと同じことです。