れっつ社会主義!

プロジェクト破綻状態だというのに人手を増やさない意匠事務所はいったい何を考えているのか?週明け図出しだというのに、まだ設計しておられる。悠長なことです。
数々の破綻プロジェクトを見てきた気がしますが、最終的に成果物を絞り出すのに手っ取り早いのは、事務所内を社会主義国家とし、かつ独裁政権を樹立することです。図面リストをさっさと作って、機械的に割り振る。これしかない。できるかどうかなんて聞いていません。やれ、と言っているのです。人権?自由?そんなものはない!!
あとは、設計チームでスクランブル体制を引いて鉄のカーテンで閉めるのです。『今週の○○くんは、朝の部・昼の部・夜の部・深夜の部・早朝の部は対応不可能です。よろしくお願いします。』と、親方が関係者にメールしたら、鉄のカーテン終了です。
東京で3000平米クラスのお仕事をいくつかやりましたが、おめーら根性ねーな。建築家のアトリエ事務所はちょっと非力すぎる上に、理不尽攻撃に非常に弱いです。致命傷ごときで倒れるとは情けない。ボトムアップ式の『できたら出す』形式なので、いつまでたってもモノが揃いません。
荒川弘の『銀の匙』に出てくるエゾノーの校訓『勤労・協働・理不尽』は、すげー分かります。失敗プロジェクトなんてゴロゴロしているし、出会いがしらにひき逃げ状態なんてのもよくある話です。やられっぱなしでは面白くないので、土下座外交という技術を使う人や、完璧に理論武装して跳ね返す人、先制攻撃して問題を殲滅する人、やり方は人それぞれ。

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)


このブログを読んでいる方は分かると思いますが、私の思想はバリバリの左翼の独裁形式なので、この手の修羅場プロジェクトは思想的に合うのかなぁ。自由に考えるとか、個性を出すとか苦手なんですよ。