風邪ひきさん

急に寒くなったので体調不良。私はわがままなので、暑いと寒いしかありません。
ってな話をCAD姐にしたところ、『ウチの旦那もその辺で腹出して寝てたから風邪ひいてるわwww』とか言ってました。この時期、馬鹿は風邪をひくようです。

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のどかだ・・・・。なんもねぇ。タクシーも通らん。

Timber Tower Research Project
https://www.som.com/publication/timber-tower-research-project
SOMさんが42階建ての木造超高層の試設計をしてくれました。パチパチパチ。
図面とレポートが公開されています。
外人のレポートで何がむかつくって、英語が読めないことではないのです。私は横文字は苦手ですが、工学的な素養があるので、大体わかります。分からんのは単位だよ単位!いまだにヤードポンド法で書いてやがる。SIで書けっちゅーに!!!P.49に、同一柱軸力の場合の鉄・コンクリート・木の設計例がありますが、1200kipsが軸力と言われても分からん。ヤードポンド法でかつ重力単位系なのです。500tfくらいらしいです。コンクリート強度。てめーもだ。6000psiちゅーのはFc42くらいです。学生の時から思っていましたが、横文字の論文で一番困るのが単位系なのです。私は研究者じゃないので困らないけど、研究者の人はどうなんだろう?
いい加減にアメさんもSI単位を導入してグローバル化しましょうや。アメリカ以外の主要先進国は観念してメートル法使ってます。重力単位系は許してあげてもいいし、無理にSIじゃなくてもいいから、せめてメートル法にしてください。でも、彼らはあんぽんたんなのでメートル法に移行しようとすると交通事故多発・建設事故多発・航空機事故多発なんだろうなぁ・・・・。
と、外人の悪口はともかく。日本のゼネコンでもこれくらいのことは考えているだろうなぁ。地震力は免震で何とかなるし、接合も鉄を使えばいくらでも。一番困るのが床の遮音なのでコンクリートにしたい・・・・。
それにしても、この手の大断面集成材の柱って妙に暑苦しいサイズになりますね。木造超高層っぽくするなら、高強度の鉄骨に木を貼るのが一番楽ちんだと思うのですが、卑怯ですかね。せっかくHSA700とか高強度鉄骨造ったんだから、わざわざ低強度の木を構造材に使わなくてもいいと思ってます。

Amazonさんで内藤多仲氏の本が安く入っていたので。

建築構造学

建築構造学


1920年くらいの本です。
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超要約すると、『おまいら、安全安全でブタな断面にするの禁止。よく考えろや』と書いてあります。その通りやわ。
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なんか、張弦梁が出てますね。100年前からあったか。
RC規準の初版の10年前といった時代ですが、概ね今使っている内容が出そろっています。変わってね~。って、重力定数がこの100年で変わったわけではないので当たり前ですが。私の世代からすると、ひいひい爺さんの時代に当たります。多分その頃も『建築家死ね!こんな断面で設計できん!!あいつらわかってねぇ!!』と叫んでいたことでしょう。本質は100年程度では変わりませんて。
ちなみに、尺貫法も出てきますが基本は重力単位系です。鉄筋が1600で計算されてましたし。漢字は読めないものがあっても、数式と数字は追えます。算数の勉強は偉大やね。