読了めも

初っ端の序文から『竹内文書』で始まるという素晴らしい内容。
これマジ? 青森のミステリースポット「キリストの墓」 海外からも注目:哲学ニュースnwk
現代日本のベースになっているのは、江戸後期~明治あたりからだと思うので、それ以前のキリスト教受容について。鎖国していたとはいえ、中国経由でキリスト教関連の知識は入ってきますし、制限されているが故の妄想のふくらみから、枝葉がついて広がるというのは万国共通でしょうかね。
井上章一氏の研究スタイルが毎度のことながら面白いですね。本書で取り上げられた内容も、学説的には全くもってトンデモの域ではあるのですが、当時の文章からしてトンデモな内容がどうやら流布していたらしいことは確かである。むしろ、その手のトンデモが受容される世の中とはどのようなものだったのかについての考察なのです。これは、ファシズム建築しかり、桂離宮しかりです。いわゆる大衆の空気の裏側にあるのはいったい何なのか?というテーマは一貫しており、非常に興味深いです。
遺産 THE LEGACY

遺産 THE LEGACY

江戸時代に沈んだスペイン船のサルベージがメインのストーリ。なんだけど、陸上でのファンドや資本家のやり取りがほとんどで、実は水中で活動しているのが都合3回しかありません。ネタとしては面白かったのですが、いかんせん海中での活動が少なすぎです。
そして、ヒロインが激しく空気。
キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)

キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)

恐ろしいことに、SM+V+G+X+四季のシリーズを全部足して38冊目。何気に三毛猫ホームズの冊数を超えてきました。偉大なるマンネリとしてまたーり楽しむシリーズですね。
今回は学会話。うんうん。梗概集は無駄に分厚いよね。いちいち国枝先生の台詞でニヤニヤしてしまいます。
犀川が建築史や都市史が専門という設定が思い出したように出てきて受けます。これ、第2作以降は名言されてなかったんじゃなかったっけ?よく作者も覚えてるよなぁ。
と、私にとってこのシリーズはこの手の小ネタを探して一人で笑うために読んでいるといっても過言ではないのでした。
漫画家やらイラストレータやら企業家やら作家やらの、マニアなおっさん連中がロケット作っちゃいました日記。皆さん、50過ぎたら事故で死んでもいいからロケット乗って宇宙行きたいそうです。分かる。
この話が居酒屋談義で終わらなかったのは、でかい財布であるホリエモンの参入と本職のエンジニアの参加が大きいなぁ。金だけあっても技術者がいないと話にならないし。それにしても、実験して爆発炎上するのは非常に楽しそうです。
SNS株式会社公式サイト

宇宙好きのオッサンにはオススメ。
光と影―蘇る近代建築史の先駆者たち

光と影―蘇る近代建築史の先駆者たち

多くの建築家が非常に簡潔に取り上げられています。近代建築史を手っ取り早く確認するには良い本。海軍技師の真島健三郎氏は著者の研究により最初に発掘されたと認識してます。いかんせん構造系の先生ではないので、その先の突っ込んだところまで誰か研究頼むわ。海軍系の建築構造は、民間の建築とは違う発想があったんじゃないかと疑っていますので。
大人のための「恐竜学」(祥伝社新書)

大人のための「恐竜学」(祥伝社新書)

最近のティラノサウルスの復元絵を見ると、毛が生えています。それどころか、極彩色の羽毛生やしている奴までいるし。恐竜に関する学説はまさに日進月歩ですね。
そんな専門研究の中で、かいつまんでQ&A形式で簡潔に最新の成果が取り上げられています。文章はさることながら、最新の復元画がバシバシ掲載されていて、それだけでも満足。新書のくせに、参考文献リストで10ページもあるわ、ほとんど横文字の本だわで、とても新書で出していいレベルのクオリティではありませんでした。これは買い。
貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

3作目の『こうもり』。確かに本格ミステリは地の文に嘘を書いてはいけないという不文律がありますが、ここまでやりますかね。確か倉知淳の『星降り山荘の殺人』でも似たようなやり方だったけど、作者はひねくれすぎである。
悪韓論(新潮新書)

悪韓論(新潮新書)

ここ15年ほどの私の理解している日韓関係は、大統領就任直後は『未来志向』でとりあえずあくしゅ。そんで支持率低下とともに反日ドーピングで何とか任期を全う。そして次代大統領が『未来志向』。外交はそんなもんだし、国と国の関係も別にその程度で良いと思います。
が、東アジア共同体というお花畑をぶち上げた馬鹿な首相と、天皇陛下土下座発言で虎の尾を踏んでしまった前代大統領。そして初っ端から反日ドーピングでブッ飛ばしているクネさんと、なんとなくなぁなぁだった関係をすべてぶち壊して、どないしまんねんと思います。
韓国のわけのわからない反日具合からすると、完全に全体主義国家と化しつつあります。ネットを駆使して大統領選では、若年層の投票率が非常に高かったそうですが・・・・。案の定の結果です。
今期アニメ化でマークしていなかったのですが、妙に評判が良いですね。榊一郎氏は軽小説屋と自称しながら、なかなかハードなSFも出してくるので油断なりません。