読了めも

宇仁田ゆみの初期作品集。登場人物の割に1巻で終わるので、掘り下げが浅いのも致し方なし。
「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)

「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)

工学部の中で最も頭の悪い建築系としては耳の痛い話。18歳が人生のピーク型の中途半端な文系諸氏が多いので疲れます。
という私も、数学と物理が苦手なので建築に行ったクチですけど。まさかその後構造設計をするとは知らなんだ。驚きである。
日本の大学の順位がどうのこうのと言われていますが、超低予算でそこそこの人材を輩出しているので、とっても効率よく教育・研究できていると思います。まぁ、あまりに貧乏くさいとも言いますが。研究室の聞いたことのある貧乏エピソードを列挙するには余白が足りない。
メディアの黒船と言われたハフィントン・ポストの日本上陸。いや、その黒船は浦賀沖手前で沈没していませんか?意識高い系のしょーもない人間の間では有名なのかもしれませんね(棒
ジャーナリストは憲法に守られている存在である宣言とか、ハフィントンさんが超巨額の脱税をしていても気にしないあたり、ジャーナリストという高貴なる方々のおバカさ加減がよく分かりました。
世界のランドマークを求めて―建築構造設計論 (1981年)

世界のランドマークを求めて―建築構造設計論 (1981年)

横山不学氏の世界漫遊記+構造設計に関するエッセイ。基本的に構造設計のエッセイ本なんていうきわめてニッチな商品は売り出されませんので、なかなか貴重です。
ちょうどWTCの計画+施工をしていた時期で、かの建物についてかなりの文章が割かれています。設計用速度度圧が220kgf/m2だと、かなり小さいよね、とか、階高3.6mだとちょっと低いよなぁなど、出てくる数値がかなり具体的なので、日本の設計と比較がしやすいです。この辺の話は、建築家エッセイは多分に情緒的なので毎度不満に思うところをうまくカバーしてくれてます。
シドニーのオペラハウスの話も。パシリムでKaijuに破壊されましたけど。
前川國男氏のアラップ評が笑えます。

アロプは、おい一緒に遊ぼうよといった感じのおっさんである。彼は興が乗るとすぐにドラムを打ち鳴らす

Arupと言えば、構造設計の業界では神のようなもんですが、まぁ会ったことがある人間からしたらオッサンだよね。

マテリアルポルカ(1) (アフタヌーンKC)

マテリアルポルカ(1) (アフタヌーンKC)

チェーンソーを振り回す全寮制女子校の生徒。
とにかくアフタヌーンっぽい作であることはよく分かりました。
宇宙に出るまでがずいぶん駆け足。ガンダムWの真骨頂を味わうには、キャラクターだけではなく背景の政治動向も押さえておかないといけないのに。
ヴァイエイトとメリクリウスはWに出てくるMSの中でも名作機ですわ。こいつらが立体化されるんだから、良い世の中になったものです。
で、リリーナさんはヒロインなのに一回も出てこなかったぞよ?
私はレクリエーションで、年に1,2回山に行きますが、冬山に行く人の気持ちが分かりません。ましてや、わざわざ酸素の薄い8000mクラスに14座登る人の気持ちも到底わかりません。
この本を読んだらちょっとは分かるかなと思いましたが、さっぱり分かりませんでした。
ブラック・アゲート

ブラック・アゲート

華竜の宮の著者による、殺人蜂がもたらす社会の変容を描いたバイオホラー。という売り文句なのですが、結局ちまちまと島の中をウロウロするだけで、地の文で社会の変容を説明するというのがちょっとお粗末。
舞台設定はそこそこ魅力的だったのに残念です。
保守とは何だろうか (NHK出版新書 418)

保守とは何だろうか (NHK出版新書 418)

自民党政権になってから急激に保守本が出され始めましたが、これもその一環かな?
保守思想とマクロ経済学について分析されており、なるほどなと思える記述です。が、どうも中野氏の言っていることは保守の思想というよりも、貴族の思想と言った方がしっくりくるんだよなぁ。例えば、保守主義の特徴の一つとして、『全体を俯瞰するマクロ的な視座に立って、その全体の文脈の中で、個別の現象を総合的に理解する』が挙げられています。全体を俯瞰することは大衆には行うことができないので、こういった思考は貴族がすべき役割でしょう。
この本で私が一番引っかかったのは、これらのことを保守だと言っていることなのです。これを貴族やエリートと言い換えればしっくりきました。
と、上述の保守主義の特徴って、まるっきり構造設計者に必要とされる能力まんまですね。構造設計は貴族にしかできない職業だということが判明してしまいました・・・・。
犬夜叉 11 (少年サンデーコミックススペシャル)

犬夜叉 11 (少年サンデーコミックススペシャル)

この次の七人隊のエピソードで連載時は脱落しましたが、まだ1/3しか進んでなかったんですね。
めぞん一刻の管理人といい、本作のかごめや桔梗といい、高橋留美子さんの作品のヒロインはかなりめんどくさい系の女性ですね。
ルドルフ・ターキー 2巻 (ビームコミックス)

ルドルフ・ターキー 2巻 (ビームコミックス)

ルドルフ様の俺TUEEEE日誌。
2巻になっても同じノリだと困るなぁ。そろそろ舞台装置を明かしてほしいところ。