モチベーション頼りで良いのか?

仕事のモチベーションを、効率よく持続させるための方法とは?
私は、モチベーション頼みの仕事の仕方は嫌いです。モチベーション頼みの仕事術はアマチュアだと思っています。本当のプロは、雨の日も風の日も体調が悪くても、どんな状況であったとしても一定のパフォーマンスを残すことができる人間だと思います。
モチベーションに頼らない仕事術
私は、今の世の中では完全な傍流ではありますが、モチベーションがないと仕事ができないというのはサークルのノリだと思って馬鹿にしています。やる気があろうとなかろうと、自動的に状況を整えて手が動くというのがプロではないでしょうか。

建築をやっていると、『建築が好きなんです〜』という人が多いです。別にそれは否定しませんが、建築が好きですという甘い立場で止まっている人が多すぎてうんざりします。
ちなみに私は基本的には構造設計がばかばかしくて好きではないので、『構造家とコラボレートしたいです☆』とかいう馬鹿どもを見ると、絞め殺したくなります。構造設計はあくまで職業であって、それ以上でも以下でもないのです。基本的に私の中では、『仲良く仕事をする』というのがありえないのです。職業上絶対に譲れない一線はあるわけで、サークルのノリで仕事をしたい人は基本的にお断りするか、徹底的に無視するかのどちらかにしています。

パトレイバー劇場版2の野明の台詞で『レイバーの好きな自分に甘えていたくないの』というのがありますが、まさにこの通りです。まぁ、こんなことを社会で発言すると間違いなくキチガイかパワハラ扱いされるので困ったものです。


御禿語録!
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富野 だから好きですよ。ただ問題なのはこの歳になってみると、ああもったいないなぁこれにもうちょっとだけプロの手で処理をしてもらうともっと素敵になったし、フィギュアにした時にいいシルエットになるのがなりそこなってるなって部分がものすごく悔しい。そういう意味ではもう一度イデオンを2クール分ぐらいで作りなおして、そのへんのこと全部リファインしたいなというのは、今お話したことを上乗せをした時にそういう欲は湧いてきます。ただ、それについては現実的には無理だと思います。というのは僕は来年か再来年死ぬと思うから。何よりもそういう面倒くさい仕事したくない。……今ここまで話してもう一つ大事なことを思い出しました。イデオンみたいな話を作っていくと、かなり命を吸い取られる感覚があるってことを思い出した。だからそうそう次が作れるというものではない。やはりそういう皮膚感というものは、たかがアニメなんですけど、そういうもの吸い取られるだけの力はあります。だから、ものを表現するっていうのはやっぱり冗談事でできるものではないとも思います。……あ、ということでようやく最近のアニメがつまんない理由がわかった。

氷川 え?なんですか?

富野 みんな本気になってないんだよね。つまりこういうことです。アニメの絵面に慣れちゃって、アニメ的なものを見るのに慣れている世代でアニメが不思議だなんて思っている世代は居ないわけです。そういう人たちが「俺の作りたいもの」「俺の好きなもの」「私の好きなもの」作ると、要するに命懸けるところまでいかない。そういうことです。だけど実を言うと2クールくらいの物量のシリーズ、それから映画1本っていう物量ってのはやはり2~3人の生贄が必要なくらい、表現をするってのはハードなことだと思います。

氷川 湖川さんなにか頷いてるじゃないですか 

またまた迷言が出ちゃいましたね。建築でもそうですけど、人を殺してでもやらなければならない表現というものあると思います。命かけてますか?
私はよく打ち合わせで『この柱は最低何φですか?』と聞かれるのが嫌いです。計算したフリして、『200φ』とか言います。
ここで建築家が、『100φじゃないと、この建築は台無し!!100φじゃないと全身から血を吹きだして死ぬ前にお前殺す!!』とか言われたら本気だして考えます。建築なんかは、アホほど金と人を荒使いしないと成立しない産業なんだから、それくらい人に強いることがあっても良いと思います。ただし、それほどまで人にモノを強いるにはそれなりのバックグラウンドが必要なので、尋常ならざる勉強が必要になります。私の定義では、この辺のやり取りがコミュニケーションなのですが、全く賛同されません。波風立てずに仲良くやることほどつまらないモノはないと思いませんかね。
ちなみに、昔は鉄筋で現場監督をシバキ倒してやらせる建築家とかいたのですよ。皆さん、変につまらない大人になりましたね。

とかいうノリで東京で仕事をすると、間違いなくプロジェクトのメンバがうつ病になるか、私が追い出されるかするので静かにしていますwアクセル全開なんてとんでもない!