鑑定士と顔のない依頼人

映画『鑑定士と顔のない依頼人』公式サイト

見に行くのならば、事前情報はあんまり無い方が良いかと。
元旦から見に行った結果。

愛などいらぬ!!(byサウザー
愛など粘膜が作り出す幻想にすぎん!!(byギニアス・サハリン
リア充と非リア充では全く正反対の感想になることは必至。

以下ネタバレあり。
童貞をこじらした世界最高峰の鑑定人と、壁の中の謎の超引きこもり美女のロマンス。
と見せかけて、鑑定人がひそかにめでていたコレクションを盗み出すための怪盗団の大芝居でしたというお話。相当露骨に伏線が張ってあるので、ミステリを期待すると残念。
最後は主人公の鑑定人が、美女との逢瀬を思い出しながらカフェに座っていて、美女とのはかない逢瀬こそが彼にとっての本物だったのだ・・・・。ということがメッセージなのでしょう。「贋作者は必ず痕跡を残す」という台詞が随所に出てきましたし。これがリア充側の意見。
でもさ、人間とか愛とかがそんなにも大事でしょうか?
私にとっては、鑑定人がすべてをなげうって手に入れた技術や美女の肖像画こそがかけがえのない人生であり、美女との逢瀬など取るに足らないものだと思います。と思うのは確実に私が非リア充だからだな。
というか、残されたオートマータに機関銃を装備させてクレアは蜂の巣にするのが正しいと思いましたです。

イタリア映画なのに、なぜか分かりやすい英語なのが不思議でした。イタリア映画事情に通じてないから知りませんが、今は英語で撮影するんかねぇ。