読了めも

星を創る者たち (NOVAコレクション)

星を創る者たち (NOVAコレクション)

ゼネコンSF。太陽系の各惑星における土木工事と、その過酷事故に立ち向かう短編集。最後があんな風になるのは想像できませんでしたが、題名を見て納得。宇宙版プロジェクトXとして楽しめました。
SF作家の誰だったかが言っていましたが、『とりあえず宇宙に行けば何でも話のネタになる』とは慧眼。最初の『コペルニクス隧道』は月におけるトンネル落盤事故を取り扱っています。これが地上ならばフーンで終わってしまうのですが、低重力で無水状態の砂の挙動を描くだけで小説になってます。解説されると、なるほど内部摩擦角の意味がなくなるのねと納得。
終わりのセラフ 4 (ジャンプコミックス)

終わりのセラフ 4 (ジャンプコミックス)

これはアニメ化を視野に入れてますね。小説も絡めて、設定がポロポロ出てきたけどパッチワーク感が否めない。上にラノベの方も文章が上手じゃないなぁ。
山本ヤマト氏の絵でかなりの部分を支えてます。
P.147~のゲーム画面に注目。スクウェアの超名作のデュープリズムではないか!!

作者がミントファンというのは分かった。あのボスはミント編固有だったはず。
ザ・流行作家

ザ・流行作家

今となっては絶滅危惧種に当たる流行作家というもの。川上宗薫は聞いたことがある程度。笹沢左保ブックオフに行くとたくさんありますね。終盤に単行本の売り上げが出てくるけど、意外と売れていません。川上宗薫の、女性と寝るノルマを決めて必ず達成するというのはエネルギッシュだなぁ。その観察意欲には驚かされます。
閑話休題
川原泉の『空の食欲魔人』に出てくるみすず嬢は、官能小説のイラスト作家で、官能小説家の例として川上宗薫を出しています。1980年代前半刊行なので、当時はかなりメジャーな存在だった模様ですね。
7SEEDS 26 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 26 (フラワーコミックスアルファ)

この作品はいつも忘れたころに続刊が出るなぁ。月刊誌だからしゃーないけど。
夏のAチーム・あゆさんが良いキャラすぎます。
写真集・大震災で壊れた建造物

写真集・大震災で壊れた建造物

古本屋で保護。建築で飯食っている人間としては、やはり参考になるのは東日本大震災ではなくて阪神大震災です。
不思議なのが、阪神大震災ではド派手に壊れまくったのに設計を見直そうという機運はありませんでした。むしろ新耐震の妥当性が明らかになったと評価されています。これは同意。
ところが東日本大震災では、ありもしない大地震や長周期地震で大騒ぎしています。この馬鹿げた空気は何なのでしょうか?特に建築関係者。猛省を期待したい。
総覧 日本の建築 (2) 関東

総覧 日本の建築 (2) 関東

大人のための建築マップ。東京・関東・東北・北海道・中部・九州は確保。取り上げられ方が結構面白くて、設計者・施工者が不明でも意味があるのならば掲載されています。くだらない現代建築が載っていないので若い人には不評でしょうが、おっさんの勉強にはなる本です。いかんせんちょっと前にまとめられたので、すでに取り壊されたものもありますね。
総覧日本の建築の一覧|雑誌・書籍|X-Knowledge(エクスナレッジ)
全部で10冊シリーズなのに、関西・北陸・山陰がまとまらないままに出版事業がストップしちゃったみたいです。日本建築学会創立100周年記念事業らしいのですが、そんな大事業だというのに途中で頓挫とは・・・・。