予想通り

積雪荷重について。
案の定実務設計者を後ろから撃つ輩が出ました。
大雪:屋根崩落相次ぐ 都内の研究所「きしむ音聞いた」 - 毎日新聞

建築家の三井所(みいしょ)清典・芝浦工大名誉教授(構法)は「建物の耐雪構造は地域特性がある。降雪の多い地域では条例で、建物に積もる最大想定積雪や比重に応じた基準が決められ、その荷重を念頭に置いた構造にしなければならない。しかし雪が頻繁に降らない地域では同様の条例がない」と指摘。

ほら吹き爺さんが現れたぞー。
関東平野は多雪地域じゃないから長期荷重で見込んでないけど、積雪荷重に対する短期設計は法令で義務図けられています。完全なデマを飛ばしているこの先生。日本建築士連合会の会長様です。マジでこの業界は終わっています。自分が何を設計しているのかまるで理解していない上に、ちょっと騒ぎがあればすぐに世間に迎合するという腐った根性。
姉歯事件の後処理の村上周三氏と同じパターンですね。専門教育を全く社会に還元しないで、デマを飛ばして世論に迎合して事なきを得ようという腐った輩です。今すぐ罷免すべきかと思います。

「ただ、通常は建物に加わる想定負荷以上の強度を持つように設計する。今回のように市立体育館の天井が崩落するのは考えにくく、今回の記録的な大雪が想定される負荷より重かったのか、あるいは施工や設計のミスがないかなどの調査が必要だ」と、今後しっかり調べるよう提言した。

なんで想定負荷以上の耐力を持たせるの?理由は?根拠は?
そして設計・施工ミスに話を持っていこうとする。業界の長が、構成員の後ろから撃つなんてありえない協会に存在意味はありません。
というか、こんなこと言っちゃっていいの??
幕屋根破れたくまがやドームはJSCA賞っすよ。
http://www.jsca.or.jp/vol3/22prize/2005/umezawa.php
JSCAと建築士連合会で心行くまで戦っておくれやす。

で、結局建築学会もJSCAもだんまり。
想定より多くの雪が降ったので計算通り壊れました。庇と大空間で崩落したものがあるけど、そんなに人命に関係ありませんでした。人口密集地の関東平野で観測史上最大の雪が降っても、わずか20名程度の死者で済んだので概ね現行法規で問題ありません。
と、なぜ言えない??

バカッターで積雪荷重の見直しとか寝言ほざいている人がいますが、日本全国の建物をすべて既存不適格にする気ですかね?けしからん輩である私にとっては、、耐雪診断1件10万!で一生楽して暮らせるからいいけど、意味があるとは思えません。
つーか、大雪なんだからそんなふらふら外出すんなよ。建築の構造耐力を定める根幹は、
・大雪、大風の日はあんまり外に人がいないので看板とか庇が多少壊れてもいい
・大雪の日に居室を有する建物がぺしゃんこにならなければいい
・大地震の時に居室を有する建物がぺしゃんこにならなければいい
あたりだということが全く分かっていない建築屋が多すぎ。
なんで50年に一度みたいな希少な状況でいつも通り過ごそうとするのか。そちらの方の想定の方が想定外ですわ。

除雪作業を支える建設業者の現状について
http://togetter.com/li/630354
心行くまで建築業界を叩いてくださったので、現状を見てもざまぁぐらいしか思いません。
民主主義サマサマということでw