これが日本の科学力です。

九電「地震想定談合」破る 川内原発の優先審査、決め手は 再値上げ恐れ、異例の決断 :日本経済新聞
会員登録が必要なので、全文読みたい方はどっかから探してください。
http://blog.goo.ne.jp/tanutanu9887/e/2d073cdf6a5b036fdf3398070785ce17

九州電力原子力規制委の審査会合で、川内原発地震想定引き上げを表明した
 「ちょっと乱暴なところもあるが、エイヤっと大きくしてみました」。今月5日。九電は規制委の審査会合で、川内の地震想定を大幅に引き上げる方針を表明した。規制委の事務局である原子力規制庁の審査官は「御社の哲学、思想が見えて安心した」と評価。川内の優先審査入りが事実上、決まった瞬間だった。
 審査では原発ごとに起こりうる最大の地震の揺れを電力会社が自ら計算して想定値を定め、耐震対策を施す必要がある。この想定値が規制委の了承を得られなければ、審査が途中でストップしてしまう。九電は申請当初に540ガルとしていた数値をこの日、一気に620ガルまで引き上げた。

哲学や思想で地震動が変わるそうです。あまりに馬鹿げた話です。これまで原子力に関わってきた技術者・研究者全員をバカにする発言です。どうやら、日本の科学はくだらない思想とやらで左右されるようです。現在、数学や物理を勉強して工学を志す方々。さっさと日本を出ていった方がよいでしょう。
この判断は大きいです。技術者の科学的に積み上げられた知見よりも、審査委員長のわけのわからない思想によって日本のエネルギ行政や産業が左右されるのです。審査会における政治的やり取りそのものは否定しませんし、そういった綱引きはあってしかるべきですが、こんなバカげた思いつきはやめてくれ。こんなものは良心でもなんでもない。科学立国日本という看板はさっさと下ろして宗教国家でも作ってくれ。
@f_zebra さんの「原子力規制委員会は何を審査してきたか?」のまとめ - Togetterまとめ
規制委員会のまとめ。なんで再稼働しないのかわかりませんでしたが、なんとなく流れがわかりました。これじゃ法治国家じゃなくて人治国家だよ。
こんな規制委員会では、東日本大震災以前よりもリスクが高まっていると思います。むしろ危険になるぞ。

http://concrete-nagoya.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
別のコンクリート研究者も少し懸念を表明しています。