読了めも

原発事故と放射線のリスク学

放射線による影響はゼロにはなりません。偉い人でちゃんと『ここまでは我慢できる』という合意を作りましょう、と常識的なことが書いてあります。
そろそろ水素爆発のトラウマも薄れてきたことだし、さっさと再稼働して欲しいものです。集団的自衛権で支持率10%を落とすなら、原発再稼働の方が先だろうに。
▽

宇宙の果てまで―すばる大望遠鏡プロジェクト20年の軌跡 (ハヤカワ文庫NF)

すばる望遠鏡プロジェクトの中心だった小平先生の科学実録。世界的な天文学者が研究をおっぽり出して望遠鏡設立のために奔走するというのは、日本における科学の損失としか思えないのですが、当時誰もできなかったのだから仕方ないか。
国立の施設を海外に作れるのだから、宇宙関連の施設を赤道近くの国の土地を貸借して作ればいいのに。ってのが『ロケットガール』なんだな。
これはとても良い本。
▽

Spotted Flower 1

班目リア充すぎだろ。
▽

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

私は常々『もっともモダニズムの思想を表した国は北朝鮮である』と言っていますが、ネタ元は本書。美しい景観論とか言われますが、あれって独裁者の視点ですよね。適当に民間で各々頑張ってりゃ、それはもうしっちゃかめっちゃかになっちゃいます。
新国立競技場の応募案が全部公開されましたが、外国人の外観パースの背景には、必ずと言っていいほどドコモタワーが写ってます。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/compe/20140530_compereport_2_obosakuhin_1.pdf
作品番号14番のフランスのやつ。これは露骨やね。お前、そんなにドコモタワーが印象的やったんかい。そのアングルで、そんなにでかく見えるか？
これを見ていて思ったのですが、東京という都市のアイコンはドコモタワーなのです。当然、日本の建築家はあんなものは認めていないのでパースからは排除しますが、残念ながら東京という都市の景観を形作っている建物なのです。
と、前向きに論じるのが景観論だと思うのだけど誰もやらんよね。まぁ、あれを認めてしまうと今までの美しい景観論とやらが全部否定されちゃうからだろうけど。
▽

特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

登場人物の背景がチラチラ語られるのですが、なんせ分量が少ない。もう少しチラ見せお願いします。
このシリーズの犯人に共通するのは強烈な陰湿さと残酷さ。日照時間が少ないのでしょうか。
▽

少女ファイト(11) (イブニングKCDX)

G戦場ヘブンズドアにおいては、マンガを書かなければ生きていけない人を描いていました。今作においてはバレーをしていないと死んでしまう人々のお話。この手の業にとらわれた人々を描かせると逸品だなぁ。
▽

Pumpkin Scissors(18) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors:Power Snips(1) (KCデラックス)

スピンオフ作品とか誰得だよ。俺得だよ。月マガの連載順がいつも最後の方なので、全く人気のない作品だと思ってました。
今こそアニメ化するべき逸品。