読了めも

軽く読める通勤の友。映像化されるんでしょう。
売れっ子エンタメ作家という宿命からか、ここ10年の東野圭吾作品に当たりはないなぁ。初期の方が読者は選ぶけど良かったよね。他にももっと売れっ子作家がいたら、彼も時間をかけて良いものが書けるんでしょうけども。
魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

私の中に『ソ連(ロシア)コネクションのある人は押しなべて変人か一癖ある』というのがあるんだけど、彼女もその一味でしょう。
中韓よりも、ロシア人に圧倒的な心理的距離を感じてしまうのは、彼らがすさまじい政変をしたたかに生き延びてきたからに違いない。どうしてもアルコール摂取したいから、靴のクリームから抽出したとかアホですかと。
盤上のアルファ (講談社文庫)

盤上のアルファ (講談社文庫)

そもそも、棋士という生き物がわざわざフィクションにしなくても十分面白い人たちなので、わざわざ小説にすることはなかったかも。
原発文化人50人斬り (光文社知恵の森文庫)

原発文化人50人斬り (光文社知恵の森文庫)

原発再稼働を強引に進める安倍晋三A級戦犯だと書いてありますが、全然再稼働に前向きじゃないから支持率落ちてるんだけど。どんな異次元空間に住んでるんだろ。どこが強引な再稼働やねん。
A級戦犯云々の下りは、英語でCategory Aという分類なんだと、サヨクの方々はいつになったらわかってくれるんだろう。
政治の修羅場 (文春新書)

政治の修羅場 (文春新書)

プーチンを見ればわかる通り、普通の人間ではおそロシアを相手にできんだろうなぁ。学生の時は怪しげな政治家だとテレビを見て思っていましたが、その異常な強かさはすごいものがあります。
未開の土地でのアバンチュールは、人類オスの宿命。が、主人公が草食系すぎて泣ける。
乙女の読書道

乙女の読書道

この表紙の本棚が全て。
残念ながら彼女の好みと私が違うので、これを読んで読書の幅が広がることはないんだけど、これだけ大量の小説を読みまくるというだけですごいです。
でも、この本の判型が特殊で本棚でのすわりがよろしくない。
建築学大系D系列の38~40までブックオフの捨て値で確保。
ヴェネツィアビエンナーレ日本館と福島県教育会館の設計・施工について、比較的詳細な内容が掲載されているのでオススメ。
ヴェネツィア・ビエンナーレ - Wikipedia
建築環境デザインコンペティション:LIVE ENERGY記事
福島県教育会館の構造は木村俊彦氏なんだけど、彼の文章は基本的に私には難しいです。やけに哲学的・観念的な内容なのと、突然数式が始まるんですよ。これは本人の性分なんだろうけど、典型的な天才型の設計者で、周りは大変だったろうなぁと思います。この辺、川口衛先生の文章とは好対照です。かなり理解できる人を選んでますw
磯崎新の都庁でも木村俊彦氏がちょい登場したけど、その時の台詞が『こんなのはありえない!▲▣☻♨◇★☂▢▼!!!!!』×2でした。何言ってるかわかんねぇ。
Airyの応力函数を使って応力解析してますが、今だったら力技FEMが主流ですね。応力函数がどうたらこうたらは、一通りやった気がするけど、見た目エレガントに見えます。どっちでやろうが、設計の内容は変わらんけど。

シェルの長期設計荷重に比して積雪荷重も地震荷重も十分小さいので、長期荷重と短期荷重の安全率の差で保障されると考えられるので、シェルの短期荷重の検討は省略した。

この潔さ。
毎度思うのですが、構造屋の中の一部の変態村に住んでいるシェル屋という人種。シェルという架構の特性から、その設計は『長期もたねぇ!長期変位!偏載!ジョイント!初期不整!建て方!コスト!!!!!』がメインの困りどころです。
一方、ほとんどの構造設計者はラーメン村に居を構えているので、長期に関しては寝てても大丈夫です。むしろ地震時の繰り返し荷重を受けた場合の粘り強さに命を懸けています。
私はシェル村出身で、ラーメン屋にも間借りしてたので、彼らの特性の違いが傍から見ててとても興味深いです。