読了めも

2010年の本だけど、私の学生時代とほとんど変わってない。定番ソフトとはそういうものですか。LaTexとかgnu plotとか懐かしいです。今使えと言われても記憶が定かじゃないけど。
会社に入って一番驚いたのが、WordとExcelを使っていたところ。冗談抜きで大学ではExcelとか使ったことないのが普通だと思っていました。自作の関数使うんじゃないのね。
評定資料の図番号とかページ番号を手で振るのは時間の無駄だよな、Texだとコマンドで済むのに。とか、免震装置の最適配置なんてGAのソルバー噛ませて一晩計算流せばすぐできるよな。とか舐めたこと考えているから社会で干されるんですね。分かります。
んー、海洋SFは蒼のサンクトゥスでやっているので、ネタかぶりに見えます。
作者曰く『男性が主人公の作品のほぼ全てに、その男性主人公が憧れる年上の女性が登場し、作者自身、その傾向を「呪縛」「病気」と語る。』だそうで、今回は憧れの同級生になっているところが不協和音の元のような。諦めて自分の業を認めちゃいなよ。
監視官 常守朱 5 (ジャンプコミックス)

監視官 常守朱 5 (ジャンプコミックス)

2期は虚渕脚本ではないらしく。大丈夫かな。
コミックスはうまく簡潔にまとまってます。アニメの漫画出版はあまり手を出さないけど、佳作としては良い出来。
デザイナーのための建築構造入門

デザイナーのための建築構造入門

エクスナレッジの誰得翻訳。だけど、前作と同じく良い本。
前半は力学原理。後半はいくつかの実施作になってます。ペンギンプールの配筋写真があるのはいいね。
たわみのクライテリアが日本とは違うよなとか、水平構面(ダイヤフラム)の設計は日本よりも厳格そうだよなとかいろいろと思うところあり。モーメント図の向きが海外と日本で反対なのは初めて知りました。
ブルジュ・ハリファも紹介してありました。マットスラブによるパイルドラフト基礎なんだけど、厚みが3.7mしかない。そして杭の支持力が3000tしかない。800mクラスの建物の支持力としては、全く足りないような気がするけど翻訳の時に単位換算間違えた?
悪くないシリーズなので、エクスナレッジはこういう需要のなさそうな本の翻訳に期待しています。
「知」の読書術 (知のトレッキング叢書)

「知」の読書術 (知のトレッキング叢書)

教科書と紙の本で基本的な教養を手に入れるのは大事だよねというお話。大学センター試験は嫌われ者だけど、あれで90%の得点率を取れるなら概ねの教養があるといっても良いそうです。これは私もそう思います。高校の教科書レベルをすべて理解するのは、非常に時間がかかりますし、基本的な考えはすべて入っているといっても過言ではありません。
大体、建築の設計やるのに教養は必須なはずで、高校レベルの教養に達している人なんてほとんど見たことがないです。これこそまさに反知性主義
建築家の言質でも反原発でも集団的自衛権でも保守でもリベラルでも何でもいいのですが、私の思うところ最大の反知性主義は『物事を倫理ではかり、善悪で判断すること』かと思っています。そりゃ、個人の中の好き嫌い良い悪いはあるのが当然だけど、それをベースに議論しようとするから無茶苦茶になるのです。もうちょっと普通の損得勘定で考えても良い世の中になってほしいものです。損得勘定は、教養というかベースとなる正しい知識がないとできない高度な判定基準なんだけど、現代日本というか、教養人の中では嫌われる概念ですね。だからこそわけのわからない観念主義が横行するのでしょうけど。

国際建築第22巻9号を気になる本に登録したのが先週半ば。さっき買おうと思ってたらなくなってました。構造の問題・特集が読みたかったんだけど、買ったの誰よ。限りなく高い確率で本ブログの読者のよーな気がします。タイムリーすぎるわ。
永遠のエロ (二見文庫)

永遠のエロ (二見文庫)

永遠のエロ。誰しもが最初考える不謹慎ネタに、官能小説界が飛びつきました。やるのはAV業界かオナホ業界だと思ってたけど、官能小説かぁ。