読了めも

大日本サムライガール 8 (星海社FICTIONS)

大日本サムライガール 8 (星海社FICTIONS)

現在進行形の社会情勢にフィットさせようとしているのか、作者の荒唐無稽な無茶苦茶さがなくなったのが残念なシリーズ。毎回登場人物増えてるけど、うまく風呂敷たためるんだろうか。
それはともかく。ひまりんが200兆まで国債OKとか言っているので、はよやれや。
ゴーストマン 時限紙幣

ゴーストマン 時限紙幣

華麗な銀行強盗劇かと思って買ったのですが、その期待は外れました。
だけどピカレスクロマンとしては一級の品。
新常識とは言うものの、日ごろからニュースを確認していればOKな内容。大方の概念はほとんど変わらないんだろうけど、使っている定数の桁数とかが研究によって大きく絞り込まれてるんだろうなぁ。
ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

太一闇落ち。
ピルグリム〔3〕 遠くの敵 (ハヤカワ文庫NV)

ピルグリム〔3〕 遠くの敵 (ハヤカワ文庫NV)

日本語訳は3冊分冊だけど、原著700ページの枕本ってどんな拷問よ。長いのは、主人公の回想があるからで、マンハントのみをまとめると結構短くなるかな。
イスラム国に空爆を仕掛けているタイミングで映画化決定ですか。いいんだけど、クライマックスの拷問シーンを描けるかどうかで映画の出来が決まりますね。たいへん鬼畜で外道なやり方なので、映画化は無理だと思うんだけど。。。。
妄想かもしれない日本の歴史      (角川選書)

妄想かもしれない日本の歴史     (角川選書)

先日、士農工商というのは今の歴史教科書に載っていないことを知りました。私はこれで習ったんだけど、いつものように戦後のマルクス階級史観によって形作られたもののようです。
イデオロギを通すことなしに歴史を記述するというのがいかに難しいか。そもそも、歴史というのは勝者の妄想ではないのか?これは日本に限ったことではなく、古代より津々浦々での普遍的な人間の業なのかもしれませんね。
ハヤカワ文庫で復刊されていたので確保。
世紀の空売りのラストでソロモンの顔役と会うところまでがストーリーかな。
マイケル・ルイスの新刊もやはり金融がらみのところからすると、結局彼は業界と縁が切れなかったようで。
ヒトラーとナチス第三帝国 (洋泉社MOOK)

ヒトラーとナチス第三帝国 (洋泉社MOOK)

割と左寄りの著者たちによるムック。戦争から国内政治、経済政策に至るまで簡潔にまとまっているのでなかなか良い本でした。
モダニズムと独裁・革命との親和性に触れられていますが、私は納得。ただし建築家業界はこんなことを言うと怒り出すんだろうねぇ。
宿命の対決も両者MIA。落としどころとしてはこんなところか。
漫画家の方々とよしながふみ氏の歓談。基本的に皆さん、過去作品の参照でおしゃべりされるので内容知らないとついていくのがつらいなぁ。典型的なオタクで研究者の鑑です。同人誌は各自の学説(妄想ともいう)の論文発表の場とまで断言されています。

そうそう。自分は<攻>に乗り移る方なんです。もともと本格的に同人誌を始めたきっかけは「犯したい、小暮。なんてかわいいんだー」って思って。

この流れが本物。
「愛すべき娘たち」でも女友達に向かってこういう台詞ありましたね。よしながふみ氏の漫画が男性に受けるのは、こういうバックグラウンドがあるからかもね。
この企画を続けていただいて、30年モノの熟成貴腐人である五代ゆう菅浩江森奈津子 あたりと座談会して欲しいなぁ。