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ゼネラル物産室内テニスコート@キング設計事務所

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http://ninetailsfox63.hatenablog.com/entry/2014/09/26/002327
先日もちょっと取り上げましたが追加。こうしてみると、モスラの幼虫だな。
このシェル、杭をななめに打つことでスラストに抵抗しているけど無茶するなぁ。今だったら間違いなくそこそこごつい基礎梁を入れることで対処するけど、ちょっと足元が頼りない。新潟地震などで、この手の頼りないシェル架構の被害が多かったことが報告されているので、淘汰されたということでしょう。でも、桁行方向に水平力受ける用の棟みたいなのが入っているのは偉いなぁ。短期は無視じゃないんだ。
昔のこの手の設計を見ていると、可能な限り不静定次数を下げて静定構造物に近づけようとしています。コメントでもその手の話がちらほらしているので、構造屋の中ではコンセンサスがあったのでしょう。確かに不静定次数が高い建物は手計算では絶対に解けません。よって、構造計画の際に静定構造物に近づけようとする努力は分かるのです。ただ、終局変形を考えると不静定次数が高いことによる応力再配分を期待しておいた方が昨今の設計事情には乗るでしょう。やっぱり計算機によって多元連立方程式が高速で解けるというのは、構造設計に大きな影響を及ぼしています。
この建物のように基礎梁なしのピン接合でいこうとするなら、松杭+フーチングの終局支持力を算出して地盤ばね考慮の解析になるのでしょうがめんどくせえな。
誰もこの建物は知らないと思うのですが、取り上げられているのが竹山謙三郎著『物語 日本建築構造百年史』と新建築1980年7月増刊号の布野修司のコラージュしか確認できません。

さて、設計のキング設計事務所。いくら探しても正体が分かりませんが、昔の雑誌の求人広告だけ見つけました。
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GHQがらみだったりするんでしょうかね。
アメリカ人建築家で調べてもあまり出てこないながら、それなりに国内で作品を残しています。この辺のところは鹿児島の木方研究室でOBの衛藤中山設計を調べているとかいないとか風のうわさを。
http://niben.jp/orcontents/chusai/detail.php?memberno=6220
プロフィール | 鹿児島市の建築設計事務所・衛藤中山設計/株式会社ナック
OBの方が日大だったりするので、やっぱ小野薫+加藤渉の構造設計なんでしょうね。