読了めも

オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる

オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる

こうして見ると指揮者も建築家も問われる資質は変わらんね。基本指揮棒振る人間がヘボだと、演奏者から譜面台投げつけられるのも。
指揮者漫画でのだめに並ぶ傑作と勝手に思っている天にひびきが終わってしまってのう。慎太郎爺さんが引退するかはともかくとして。
人間的にも政治家的にも非常にアレな人なんだけど、実は芥川賞を国民に周知した偉大な文学者なのです。文学者としての慎太郎はこれまで語られてこなかったわけですが、本書で豊崎社長によってばっさばっさと滅多切り・・・・・・・されてないのです。かなり褒めています。
惜しむらくは、本書を読んで慎太郎の小説を読もうと本屋に行っても多くが絶版です。アイガー北壁とか面白そうだけどなぁ。
見えない世界戦争: 「サイバー戦」最新報告 (新潮新書)

見えない世界戦争: 「サイバー戦」最新報告 (新潮新書)

スノーデン事件がしょぼすぎてNSA大丈夫かよと思ったクチです。シギントがいくらすごかろうがスノーデンを抹殺できないわけですから、そんなもん意味あんのかと。やっぱ情報はベッドの上で聞くヒューミントがすたれないんじゃないかなぁ。絶対真似できないし。
ひまつぶしの殺人 (光文社文庫)

ひまつぶしの殺人 (光文社文庫)

早川一家シリーズを贔屓にしているんだけど、多筆の赤川次郎にしては3冊しかないというのが寂しい。小中学生の時は気にならなかったけど、驚くべきスピードで登場人物が展開します。今どきのラノベも真っ青な文体。
PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA)

サイコパスの世界観はアニメではシビュラシステムのみが語られ、社会風俗については一切触れられない箱庭的世界観です。本書による外伝は、その外側を描くもの。
チェ・グソン編は誰が読んでも『鬼哭街』まんまやんけと思ったけど、作者本人が認めてましたw
思いのほか良作。この作者も3分冊で出てるの積んでるけど読むか。最近早川は分冊攻撃してくるから、いつ読むか悩む。
エンバンメイズ(1) (アフタヌーンKC)

エンバンメイズ(1) (アフタヌーンKC)

ダーツ戦術。続くのか??
欲情の文法 (星海社新書)

欲情の文法 (星海社新書)

官能作家による官能小説指南。年間30冊をコンスタントに出版するってものすごいペースです。
書くことを続けるために30年以上何で抜いたか日記を毎日つけているそうですが、その情熱だけで普通じゃないわ。
ご本人も自分の小説はマンネリであるとおっしゃっているので、永遠のエロは読まなくてもいいかなぁ。大体話は分かったw
サイタ×サイタ (講談社ノベルス)

サイタ×サイタ (講談社ノベルス)

このシリーズはクスリとするシーンが一つでもあればいいやと思っています。

「私、最初っからだいたいつっけんどんだから、ツンドコなんですよ。」
「ツンドコ?何それ」
「ツンとしたまま。どこまでもっていう意味です。お高くとまったままっていう」
「へえ・・・・。あそう。」

爆弾が爆発しようが人が死のうがどうでもいいと思えるミステリも珍しいな。

権力の館を歩く

権力の館を歩く

建築家は政治が嫌いなので、この手の話には乗らないけどなかなか面白かった。最近の大御所建築家で政治家関連の建物って誰か設計してるんかね。