キュビズム窓?

圓堂政嘉設計の大北証券本店とかに特有の引っ込んだ窓周りがいいな~と思ってましたが、気が付かなかっただけで街中に結構あるな。
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日本橋の高山ビル。
http://tokyo-office-web.com/office/detail/2981/
階段まわりが建築家くさい。おそらく1960年代の設計です。先日通りがかったらアスベストが何とかかんとかとかで立ち入れなかったところを見ると、そろそろ解体。
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近所の雑居ビル。この前を1000回以上通ったことがありますが、窓周りが普通じゃない。これも60年代の建物だと思います。当時流行ってたんでしょうな。
https://www.google.co.jp/maps/@35.6643917,139.7023507,3a,75y,110.41h,116.25t/data=!3m4!1e1!3m2!1sR4DR_innc0YG39L1PuVMVg!2e0
山手線で車窓の風景で気が付きました。1975年竣工だそうです。窓は例のやつです。
https://www.google.co.jp/maps/@35.69731,139.786709,3a,75y,319.86h,130.5t/data=!3m4!1e1!3m2!1suk_h-Bz5THHIneBrfXtnIg!2e0
浅草橋のビル。これも似たようなファサード

おそらくだけど元ネタはチェコキュビズム建築のファサードっぽい。

チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- (INAX BOOKLET)

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10+1 web site|基調講演1:表現者・堀口捨己──総合芸術の探求|テンプラスワン・ウェブサイト
プラハのキュビズム建築めぐり | 乙女チップス | カワイイ情報いっぱいのウェブマガジン
1912年のコヴァドヴィチ邸の立面に非常に近いです。というか、バランスがそっくり。
建築デザインに詳しくない私が見ただけで、ぽろぽろ見つかるくらいなので昔流行ったんでしょうね。で、なんで流行ったかを確認するには当時の出版されているディテール集とか見ないとわかんないです。興味ある人はがんばって。
多分、つるっとしたのが嫌で、お金を使わずに陰影をつける手法として使ったんだろうけど。