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建築人国雑記より

CiNii 図書 - 建築人国雑記
1973年発行。建築学会事務局の門番みたいな人だった高杉氏による、出身県別建築者紹介なんだけどこれがめっぽう面白い。よくぞここまで集めたよなと感心します。
ほとんど短文による紹介なので、深いところまで突っ込んでないけどつまみ読みした範囲で。
・葛西萬司事務所は盛岡銀行の大株主だった。
・圓堂政嘉氏は盛岡出身で、父親が銀行家らしいとのこと
掩体壕の設計に貢献したのは高山馨氏で、「無筋コンクリート造円錐体型掩体」で陸軍より技術有功賞を受けているとのこと
・60年代建築雑誌で出てくる「かおる建築研究所」は日大出身で土浦建築事務所を出た村橋阪太によるものだったこと
などなど。人物紹介では、ゴルフが上手いとかダンスが上手とかしょーもないことが多いですが、網羅的に紹介されているので気になりません。
いつぞやか話題に挙げたキング設計事務所。支配人としてエドワード・G・フリーマン氏が紹介されています。豪州軍技術部隊技術部長だったそうなので、やっぱりGHQがらみですね。事務所は極東設計事務所という、CIAの出先機関みたいな名前で設計活動をしています。で、この事務所まだあるわw
日本の現代建築史はモダニズム史観によっており、この手の網羅的な人物集が出ることは未来永劫無いだろうから、そういう意味では貴重かな。

遠藤新の項より

(前略)
北陸のホテルの設計中に佐藤武夫が訪ねたら、生まれたままの裸身で越中ふんどしの後ろからふぐりを垂らして製図板に平然と立ち向かっている光景に肝をつぶしたそうである。

全裸で設計はあかんやろ。