読了めも


民生ASのデザインがな〜。パトレイバーのタイラント2000の焼き直しに見える。
本編がSFだったのに、単にミリタリ物になっているのが残念な気がします。話としては面白いんだけどね。


天にひびき 3 (ヤングキングコミックス)

天にひびき 3 (ヤングキングコミックス)


抜けてた巻を補完。やまむらはじめ氏は『神様ドォルズ』で知ったけど、こっちの青春物語風の方が本来の持ち味っぽいですね。
この音楽にかける青春群像モノは、エロゲの『Quartett!』を思い出します。あれはあれで名作だったと思う。



クリストファー・ノーラン監督の『プレステージ』原作。映画を見て興味があったので拝読させていただきました。映画を先に見ているので、SFなオチは読めたのですが、これって映画版はかなり端折っているどころか物語の骨格も変更してますね。
以下ネタバレ


①ボーデンの子孫→
②ボーデンの手記→
③アンジャーの子孫→
④アンジャーの手記
という順番で物語は展開します。映画を見ている人は②においてボーデンが二人いるということに気がつきますが、④を読むとボーデンの手記はアンジャーの捏造が加えられていることが明らかになります。すると、②のボーデンが二人いると仄めかされている箇所はアンジャーの贋作であるという可能性が高く、ボーデンの瞬間移動トリックは劇中で明かされていることはありません。
映画版では最終的にはアンジャーのトリックをボーデンは見抜けなかったことになっており、奇術師としてはアンジャーの勝利に終わったかのような描かれ方ですが、原作においては実はボーデンのほうが奇術師として勝っていたかのような書き方となっています(つまりボーデンは正真正銘一人しかいない)。
映画では、ボーデンとアンジャーの対決をそのままエジソンとテスラになぞらえていたことから、映画版の描かれ方になったのでしょうが、原作ではエジソンの影が非常に薄いことからも、ボーデンの奇術のタネは双子ではなかったように思います。[

と、映画版を見ていてもオイシイ逸品でした。

この映画ってオチに納得できない人が多かったみたいだけど、すごく良かったと思う。