読了めも

アンチ・ハウス

アンチ・ハウス


鉄骨のディテールが気になったので再読。最初は出版当時に読んだので、学生のときか。実務設計をやるようになってかなり見る目が変わりました。風致地区の見落としとか、構造の補強とか若干ぐだぐだの監理とか、おおらかな時代でしたね。
今の私の感覚だと、このガレージは目をつぶって1600万で出すなぁ。よく見るとH型鋼の高周波曲げとかしているので、かなり施工は金額的に泣いていると思う。上部のトラスはコンセプトなのでそのままで良いとして、その下のフレームが過剰だと思う。ピン・ブレースで行くなら、柱は鋼管でなくてもいいような。部材の集まるところの接合部は良く出来てますね。トラスはともかくとして、自分だったら貧乏基礎と貧乏フレームにしてコストダウンだな。
しかし、風致地区の申請のやり取りが大人気ないw
この本を読んでニヤニヤ出来るのは、実務設計者だけだということが再確認されました。森博嗣読者で設計やっている人間なんて皆無に近いので、いったい誰向けの本よ?良くある建築家以外の、建築関連本としては唯一ではないかな。
設計者の阿竹先生も、非常にオタクなんです。多面体オタクとか、世界のどこにいるのよ?と思いますが、研究室的に回りにそれなりにいました。立体トラスの形状は4次元立方体の3次元への投影ということですが、なるほどわからん。数式的概念では写像だと思うので、計画・計算することは可能ですが、頭の中で想像できませんね。

私も国立N大の建築卒業なので、両方の先生の講義は受けています。当時は何言っているかさっぱり分かりませんでしたが、30歳になっていろいろと勉強したり経験を積んだりして、薄ぼんやりと彼らの言っていた内容が想像出来るようになりました。講義中の睡眠学習が今になって生きてますw
学生は大学で勉強していないとか何とか言われますが、あの変態的な教授陣と比較されてもお互い困るわ。


ヨメさんは萌え漫画家 (コミックエッセイシリーズ)

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最近、普通の生活をしている女性と結婚できなさそうなので、食えないポスドクとか食えない芸術家とかで探すわー。


弱虫ペダル 22 (少年チャンピオン・コミックス)

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長すぎてだれてきた。