投票率と意思決定

若者が投票棄権すると高年齢層に有利 1%投票率下落で1人年13.5万円損する
この記事を読んでどう思うかは個人の勝手ですけど・・・・。
もとになった東北大学経済学部のレポート読みましたが、内容が滅茶苦茶です。
「若年世代は1%の投票棄権でおよそ13万5千円の損!?」-年齢別投票率の違いが世代間の格差を拡大している可能性-
若年層投票率と、国債発行残高の相関性を取ったとの趣旨です。世の中には、国債は将来世代の負担だという宗教に嵌まっている方がたくさんいるので、最初の論旨にケチをつけるのはやめましょう。
だけど、この論証方法は典型的な疑似相関に嵌まっています。重相関係数の2乗が1に近いことは、相関関係が高いことを示していますが、因果関係は証明しません。
ちなみに、例えば国債発行残高と私の年齢で同じような統計処理を取ったとしても、似たような結果が出るでしょう。それはなぜか?経済構造が年々変化しており、国債残高はそれに左右されるからです。大体さぁ、新規国債発行額を2次関数で近似とか狂気ですわ。
投票率なんて、ここ30年間の統計結果から20代が低くて60代が高いのはずっと同じです。30代の人間も30年も経てば60代になって選挙に行くようになるってもんです。若年層の投票率が低いのは、

・目の前の仕事やらなんやらをこなすので精いっぱい
・社会における己のポジションを相対化するには経験が足りない
・マクロ的な視点に欠ける

などなどではないでしょうか?これは若さゆえのなんちゃらというやつです。むしろこういう人が投票率が高い方が世の中が無茶苦茶になります。まぁ、最近は中年でも上の特徴に当てはまる幼い人間が増えているので政治が腐敗しているとも言えますな。
で、東北大学のレポートを暇な人はチラ見して欲しいのですが、なんか出てきた式の定数の有効桁数が10桁くらいになって堂々と掲載されています。趣旨や分析方法にいろいろツッコミたいですが、それは好みの差としましょう。でも、有効数値10桁はありえません。学生がこんなレポートを書いたら、普通は0点です。これさ、偏差値の低い大学の先生ならともかく、一応東北大学なんですよね。経済各部の先生って、こんなレベルの低いことを発表しても大丈夫な楽園なのでしょうか?工学部なら100%職業を失います。こんなばかげた数値を垂れ流せる経済学部というものの信用を、自ら破壊していることに気が付いていないほど馬鹿なのか??
学生が勉強しないだのゆとりだの攻撃されることが多いですが、こんなくだらん数字遊びを国立大学の先生がやっている時点で、大学で学ぶべきことは何もありません。こういう連中が国のなんちゃら審議委員をやって、政策を決めているのです。日本も終わりだね、という記事としか思えん・・・・・。

投票率が低いことを嘆く文化人の方が多いですが、なぜ投票率が高いと良いのか分かりません。会社における会議の良しあしは、出席率に関係ないのと同じです。むしろ出席率の高い会議の方が形式的であり、何の議論も発生しません。大体、1942年の衆議院選挙では投票率が80%超えてましたけど、あれでよかったとは到底思えないのです。ちなみに、その前もずっと80%代。おぉ、投票率が高いと戦争になるという相関関係が導けますね(棒。
私はもっと投票率が下がってほしいのです。ちょっと考えればわかりますが、失われた20年と言われた時代を生きてきました。その時代に意思決定をして投票してきた連中、20年も間違え続けてきたのでそろそろ投票棄権してくれませんか?
とか言うやつがそろそろ出てきてもおかしくないぞ、と。

大日本サムライガール 6 (星海社FICTIONS シ 2-6)

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嫁のゆかりんキタ━(゚∀゚)━!!!!!
新シリーズの告知あり。同じレーベルで行くのね。

「私、決めたよ。自分の組を作る。世界を滅ぼす悪の組織だ」

そうそう。こういうノリ大好きです。
ラノベなので若い人にぜひ読んでほしいのですが、値段設定が完全にオッサン向け。この値段では中高生買えません。
内容が明らかにおっさん向けなんだよね。