バブル原罪論

民間企業給与:平均は408万円 非正規は168万円
この数字を見てぞっとします。そりゃ家庭も持てんし漫画買う金もありませんて。民間企業の平均で400万だと、私のような30代前半の平均は300万だよね・・・・。
このグラフを見ると、平均給与はバブル崩壊の92年以降も上がり続けています。実に10%以上の伸び率です。NHKなんかでは、バブル崩壊後に非正規雇用が多く増えた云々と言われていますが、本当でしょうか?
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3240.htmlhttp://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3080.html
このインチキくさい統計はなぜか91~94年が抜けていますが、その期間でほとんど非正規雇用率が上がっていないうえに、就業者数は増えています。バブル崩壊後にソフトランディングを狙って対策を打ちまくった結果です。
バブルのころ小学生だった私からすると、これらのデータから得られた結論は
・バブル崩壊でも給与は下がらない
・非正規は増えるが、就業者数も増える
・失業率もあんまり増えない
という内容です。今みたいに、就業者数は減るわ失業率上がるわ所得減るわという状況よりかは、バブル崩壊後の方が優しい世界のようです。
給与にしても失業率にしても上がりまくっているのは97年からですね。デフレは天災のような自然現象だと言われる昨今、こいつを何とかしようという人はいないのか?これ、完全な人災ですぜ。
諸々言われるデフレという現象。人によってニュアンスが様々です。IMFの定義だと確か物価が2年連続で下がることでしたっけ。ケインズ経済学では、有効需要が足りない(デフレギャップ)ことをデフレと呼んでいるような気がします。バブル崩壊の最大の問題は、不良債権でも何でもなくて、将来の有効需要を軒並み吹き飛ばしてしまうところです。額が確定することがないからこそ、すべての対策が後手後手になってしまうのが問題でしょう。おそらく、日本の当局は97年にそこを見誤って失敗しました。そしてまた愚かな判断をしています。今の段階で消費税増税なんて、誰も得しないことをしていい気になっている連中の気がしれません。

緊縮の女王メルケルが勝って、日本で増税をやからして、アメリカでは債務上限関係で身動きを取れない。世界恐慌→世界大戦の香りが強くなってきました。最近のトホホ状況で、春ごろにはあった期待が一気にしぼむのが分かります。
大統領が条件交渉に応じなければデフォルトへ=米下院議長

下院議長は「私は米国のデフォルトを望んでいない」と指摘。「しかし、債務を増やしている問題の解決について真剣な話し合いをすることなく債務上限を引き上げることはない。そんなことをすれば私は無責任だということになる」と述べた。

いやさ。君が無責任と思われようが社会を壊すよりはましだと思います。完全に経済を道徳劇だとみなしていますね。アメリカは超がつくほどの建前の国なので、債務問題もプロレスだと思っていましたが、なぜかレスラーが興行を放棄してガチで戦い始めちゃいました。観客はそんなこと期待してないって!
平穏な日常を望むものとしては、さっさと正義とか倫理とかを投げ捨てて妥協して欲しいものです。まったく。ガキはこれだから困る。

私はアメリカは世界最強のプラグマティズムの国だと思っているので、ここは真剣に1兆ドルコインで、債務問題という架空のから騒ぎを終わらせてほしいです。日本でも債務上限を取り入れるべきという馬鹿がいて困りますので、さっさとアメリカさんに理論を作ってもらいましょう。日本の情緒的な馬鹿どもでは無理ですわ。というか、金本位制の脳みそで記事を書く新聞記者が多すぎである。
まぁ、財政赤字をなくすために日本国民を1億人殺します。財政黒字の方が大事ですとおっしゃるようであれば、債務上限を設けることは理論的に正しいと思います。そこまで断言する度胸があるなら、それも一つの宗教だと思います。