Play back 長崎 その1

どえらい時間が空きましたが。。。。
軍艦島から。


長崎港より出港。
斜めの切り株みたいなのが高松伸設計のターミナルビル。
オレンジの玉は、なんか外人の設計した鉄くずです。

三菱の造船所。
長崎市は三菱王国なのか、エレベータ・エスカレータ・空調関係はすべて三菱製品でした。
軍艦島自体も、三菱の持ち物でしたしね。

軍艦島全景。
行ったときは海が凪いでいたので無事に上陸できました。年間を通して7割程度しか上陸できないみたいです。運が良かった。

丘の上の建物が、いつ建造されたかわかりませんが、ちゃんと水平スタブがついていますね。

写真奥の建物は、1920年代建造です。海の向こうでコルビジェが活動し始めた時期ではないでしょうか。
この時期でRC7階建てはすごいです。陸のほうでは、この規模の建物はなかったんじゃないかな。
外観はモダニズムですねぇ。やっぱりモダニズムは合理性と時間がなくて貧乏人の建築なんだと思います。

炭鉱に降りるステージ。
あの階段、いつ落下してもおかしくありません。
軍艦島の上だけ有名ですが、その真価は地中の炭鉱にあるのではないでしょうか。アリの巣のように海中に穴を掘りまくっています。地下数百mで石炭の採掘を行っていたことをよくわかっていない人が多いのでは?


とにかく劣化が激しいです。
JASS5でも、海水の影響を受けるコンクリートの項がありますが、実際に目の当たりにするととんでもない劣化の速度です。鉄筋とか全部さびているので、観光地として保全するのは現状で手いっぱいのような。耐震診断や構造物の健全性を確認する以前の問題のような気がします。これは立ち入り禁止になるわ・・・・明日、建造物が崩れていても全く不思議ではない劣化具合でした。

長崎港からの船のツアーで5000円程度。私はかなり安いと思いましたが、興味のない人にとっては非常に高額かもしれません。昭和初期のRC建造物が間近に見られる良い機会でした。


作曲家の岡崎律子さんが、軍艦島出身のようです。
また、恩田陸のpuzzleはここが舞台でしたね。

puzzle (祥伝社文庫)

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