まっどさいえんてぃすと!のお時間です。

炉心溶融を実験で再現…原子力機構、事故対策へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
これはいいね!
今の炉心の状況の推定は、チェルノブイリの分析と各種の解析モデルを鉛筆なめなめしながらやったものだろうから、実際に壊してみるのは大変素晴らしい実験です。実際に壊す実験って、滅茶苦茶面白いのですよ。大体、建築構造の実験で顕著でしたが、とりあえず壊れると皆さん喜びます。そして予期しない壊れ方だと、もっと大喜びします。不謹慎とかではなくて、エンジニアはそういう変な人種なのです。
再現実験の皮をかぶっていますが、この手の過酷事故のシミュレーションの研究やってた連中はこの実験がやりたくて仕方がなかったんだろうな~と思います。いずれにせよ、実験的に炉心溶融の状況が明らかになれば、次回へ向けての大きな遺産になるでしょう。
いつぞやか知人から、メルトスルーとコンクリートについての研究がどうちゃらこうちゃらという話を聞いたような気がしますが、この手の実験でやろうとしていることかなと思います。セメントの融点が2000度くらいだったような気がするので、ちょっと足りない。私はとにかくマットスラブの厚みを10mにして熱容量勝負に持ち込む方が現実性があるかなと思っています。

超高層ビル、南海トラフ地震の3.8倍で倒壊 初の実験:朝日新聞デジタル
昨年末のこの実験もすごかった。

 試験体は高さ約80メートルのビルを模した18層の鉄骨造り。3連動地震の想定の3・1倍の地震動を加えると、低層階がゆがみ、全体が傾く倒壊状態になった。その後、震動台の能力上限の3・8倍を3回加えたところで、低層階の柱が潰れて上層階が大きく傾き、脇に設置された防護フレームに倒れかかった。

ということは、十分な余力があるということかな。
E-ディフェンスは行列のできるラーメン店ばりに順番待ちだそうなので、国内にもう一つ作ればいいのになぁと思います。ここで戸建て住宅とかしょぼいやつをゆすっているみたいですが、あまりにもったいない。でかいのを揺らしてつぶすのがお仕事なので、東日本のどっかに作らんかねぇ。