読了めも

ディープゾーン (ハヤカワ文庫 NV)

ディープゾーン (ハヤカワ文庫 NV)


巨大洞窟奥地まで微生物を取りに行くバイオスリラー。なかなか無いジャンルのお話なので楽しめました。洞窟と言えば蟲蟲うにゃー、のイメージなのですが意外と出てきませんでした。陰謀はねぇ。

人妻シジュンさんの妄想タイムが吉。基本的に女性キャラの体のラインがエロいんだよね。
で、来月から新装版が出ると。信仰力が試されますな。デルフィングのデザインは良いと思うのですが、今一つ花に欠けるのがブレイクしない理由だろうなぁ。映画まであったのに。やっぱりロボットには角を付けて複眼にしないとダメなんかねぇ。

こなちゃんはな~。せめて2日に1回は風呂に入ってほしいわ。
空想科学アドベンチャーシリーズに手を付けようと思いつつ早3年。そろそろか・・・・。シュタゲのネタバレ回避はもう飽きた。
世界を動かす海賊 (ちくま新書)

世界を動かす海賊 (ちくま新書)


ソマリアとかのちゃんとした海賊の生態と、それに対する世界と日本の対応。
国交省/海賊対処法の護衛対象船舶登録船舶数6330隻
というわけで、海上保安庁ソマリア海賊を逮捕できるくらいまでは体制が整いました。これって、国際的にはすごいことです。海外で警察権みたいなのを行使できるのですから。
一方のロシアは・・・・。
ロシア海軍VSソマリア海賊の顛末
特殊部隊で殲滅して、武器を取り上げて大海原にポイですから。。。。海賊と言えども一応文明国なんだからさ、人道的にやりましょうよ。建前は。
海賊どもがAK47で武装するのは様式美だとして。使っているのが日本無線のGPS、YAMAHAの電動機、Made in Japanのライフジャケット。トヨタ戦争みたいなもんですねぇ。
Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1 (ハヤカワ文庫JA)

Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1 (ハヤカワ文庫JA)


伊藤計劃氏がweb上で書いていた映画評。ものすごく見たくなります。
解説はかの柳下毅一郎氏。映画が好きではない人も、伊藤計劃氏の文章を読んでツタヤに行こう!
世界征服 2 03-08 (星海社文庫 シ 2-3)

世界征服 2 03-08 (星海社文庫 シ 2-3)


前作からの続き。2003~2008年までにあった出来事とクロスオーバーしながら、世界の裏に潜む組織に挑む主人公はいかに!?というお話。
愚民、大衆を徹底的にこき下ろす内容ですので、オルテガとかトクヴィルとか好きな人は面白く読めます。あとは、私のように去年の選挙で投票率が低いことに大喜びした不埒な連中とか。
逆に投票率が低いことに対して眉をひそめる人は烈火のごとく怒りだすような内容です。民主主義?死ねよ。自由?そんな馬鹿な。
滅茶苦茶読者を選ぶのと、10代のお子様が読んでしまうと邪気眼を発動してしまうので危険です。R28くらいじゃないかな?

「しょうがないだろう・・・。どうしようもなくレベルが低い層ってのは、どんな世の中にも膨大に存在するんだからさ。実際、郵政民営化をPRするための戦術資料にも、高IQ層は切り捨てて、低IQ層を集中的に取り組むんだって明言してあったらしいぞ。これぞまさしく、低IQ層を取り込んだ成果だよ」
「なぁ、そいつらを根絶やしにするにはどうすればいいんだ?」
「んなもん、無理だっつーの。その低IQ層ってのは、実際の知能指数や学歴なんて、まるで関係ない。そんな連中は社会の上から下まで腐るほどいるんだぞ?人類の8割を殺すつもりか?」
「あたし思うんだよ。そいつらさえいなくなれば、世界はきっと平和になるんだってな」

先日のDHMOのエントリにも書いたような気がしますなぁ。死体の山を築けば可能なのですが、私は穏健なので投票率の低下を祈るだけにします。
至道流星作品は面白い。ラブがコメると途端に陳腐になるのですが、大ぶろしきを広げまくってぶち上げるお話は本当に面白いです。どーやらまた9月からきわめて反社会的なシリーズを始めてくれるそうなので楽しみです。
ラノベの域を超えた快著――至道流星「羽月莉音の帝国」
羽月莉音の帝国
この人の作品は、困った時と無理やり展開の時にロシアが出てきます。中国とかメキシコとかも大概無茶苦茶なのですが、ロシアのやばさは意味不明だからでしょう。汚職でGDPの1/3が消える国ですから。札束攻撃をすれば何でもできるという、ある意味すがすがしい国です。常識なんて通じませんよ?大体、秘密警察の親玉が大統領とか狂っとるわw