文化の差


会社の近くのマンション建設現場。13層のRC耐震マンション。
場所打ち杭で杭径1.5m、D29のオール束ね筋。
基礎梁主筋の継手は、機械式でオールイモ継手。
柱も、この伸び方だと機械式でオールイモ継手で、軸鉄筋ガンガン。
在来の現場で機械式継手なんて初めて見ました。
こんなにでかい場所打ち杭は初めて見ました。
贅沢な設計ができてうらやましいなぁ。
今までの会社では、究極の貧乏設計を目指していたので、主義主張の差ですね。
これでお仕事をくれるのか・・・・・・。
しこたま鉄とコンクリートを使って省エネもあるまいに。



学者もどよめく柱状図、浦安市舞浜の軟弱地盤
N値3以下で、50mまでズブズブなんてよくあること。
これ、本当にどよめいたんですかね。
設計者の中では常識なんだけど。まぁ、その常識がどうかと思うというのはおいといて。
エライ人は、いい地盤に建物を作りなさいとおっしゃるが、そんな空き地はこの日本にありません。地盤改良なり、杭の建物は傾いていないわけですから、構造屋としてはたぶんよかった。街区そのものが液状化して地盤レベルが変わるのは、これはもう都市計画のレベルで一介の設計屋では手を出せないなぁ。


取引先の設計事務所の親族の方が、今回の津波被害をかなり受けた模様。
ベニヤ工場だそうですが、すべて流されたそうです。
丸太はその辺に転がっているらしく、「機械かき集めてきて6月には操業開始するわ」みたいなノリだと聞きました。なんというバイタリティ。。。。
その上地主さんらしく、空き地にしこたま家を建てるので設計屋を連れて来い!ってな勢いだそうです。数十年に1回流されているようですが、相変わらず同じ土地で頑張り続ける人もいるのですね。
遠いところから、「海辺は津波が危険ですよ」とは言えないところはありますね。