マンションの設計してました!!

と言うと、設計事務所さんは
「なーんだ、マンション構造屋か。ツマンネ( ・_ゝ・)」
の反応です。
「特に企画設計・設計応援とアフターやってましたっ!」
と言うと、
「ふーん。くだらない。どうせデベさんの言いなりなんでしょ。」
という反応なのですね。

限られた空間に、限界までプランを詰め込んで、お金を絞って、かつ設備やら仕上げやらの逃げのないものですので、かなり難易度高いと個人的には思っているのですが、世の中的には低レベルと思われているようです。
まぁ、こういうことを面と向かって言う人はデベさんの言いなりにすら、能力的になれないのでしょうが。
実際のところ、設計応援とはいえ超高層ですし、アフターケアとはいえ超難易度工法によるリノベーションなのですが、言うとアレなので沈黙しています。

ちなみに、最近発見しましたが、分譲マンション設計経験者はスケジューリングがしっかりしていて、「どの図面をどの段階でFixか」ということが良くわかっていてすごく仕事しやすいです。段取りがしっかりしていると、おのずと余裕が生まれて物事が円滑に進みます。


構造設計なんてマイナなお仕事をしていると、狭い業界の中に終始して、『実際世の中の人はどう思っているの?』ということに鈍感になります。所詮素人さんには、難しいことはわからないというスタンスでは、やっていけない世の中ですので、マンション購入掲示板などに出入りしつつ、世の中の空気を味わっています。
匿名掲示板ですので、基本は2chと変わりませんが、結構まじめに検討したり困った方もいるみたいです。所々出没していますが、私以外でもやけに構造の専門家がいますね。たぶん、似たようなことを考えているのでしょうが。


ユーザーと設計者の発想の違いとして、
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入居者は
建物を壊さない事を目的に構造設計すると思っていますが
設計者は
建物を壊す事を目的に構造設計します
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というのが一番良く説明されている気がします。
ギャップがあるのはわかってましたが、すっとしました。
普通の人が聞くと、えっと思いますが、そうなのです。
だから、ひび割れたり雑壁にでかいせん断ひび割れが入っていても、まったくの想定内なのです。

最近流行の想定内・想定外で言えば、建物が大破することは想定内で、建物が倒壊することが想定外ということです。

って、誰か大きな声の人が説明してください。。。。。
基準法では、塑性ヒンジ許容なんですってば。
許容応力度設計もひび割れ許容なんですよ。