トンデモ質疑まとめ。

建築計画をした際は、お役所や関係機関に構造計算書をはじめとしたもろもろの質疑を提出する必要があります。『認可』ではなく『確認』というレトリックがるものの、係りの人が書類を確認して質疑を出してきます。
これがまたトンデモが多いのですよ。。。。

・Mって何?説明してくれないと困る!!わからない!!!
 →曲げモーメントです。常識です。あなたの勉強不足です。
・めっきの厚みを変更すると重量が増えます。危険側なので、時刻歴応答解析からすべてやり直してください。
 →平米数十グラムです。あなた、本気で危険だと思いますか?
  頭大丈夫ですか?
・小梁の鉄筋が計算書よりも多い!不一致で偽造だ!!
 →名誉毀損で訴えられてもいいならかまいませんが、議事録残しますよ?
・立体応力解析をするとはけしからん!偽造だ!!!
 →学会指針で立体応力解析を推奨しています。
  もしかして、ざっくり平面解析の方が精度が高いと思っていますか?
・大臣認定プログラム以外は一切受け付けない!偽造が見抜けない!!
 →見抜けないのはあなたの能力が足りないからです。
  大臣認定ソフトを使わなければならない条文を示してください。
・吹き抜けがあるとはケシカラン!一切認めない!
 →あなたは憲法で保障されている個人の自由を侵害しています。
  裁判で争いますか?建築主はお金持ちですよ?
・この建物が損壊しても責任持てない!!よって『確認』しない!
 →法に適合する建物の確認済を出さないことは法律違反です。
  民事裁判でもしますか?
  ちなみに、責任はすべて設計者にあり、役所が責任を問われることは一切ありません。
  これまでの判例をあらかじめの検討で添付しておきますね。
・地盤改良は品質が一定しないので、うちの地域では一切認めない!
 →個人の自由を著しく侵しています。
  そんな条例ありますか?質疑をあげる際は条文を示してください。
・この建物は余力を一切見ていない!ハトが止まったらこの建物は崩壊する!!
 →頭の病院行っちゃう?
・聞いたこともない事務所の設計なんて信用できるか!!
 →日本の最高学府で修士号を獲得して、大手ゼネコンで勤務経験があります。
 人を見た目で決めないでね(ゝω・)vキャピ

ってなもんよ!!
返答は心の声ですw

構造設計者→弁護士なしの被告人。
役所→裁判官兼検察。
完全な密室裁判で、次々に優秀な設計者が有罪判決を受けて社会生命を断ち切られています。まぁ、業者は悪いことをするという先入観でいらっしゃるので、苦労しますね。

まぁ、人のことを偽造呼ばわりするバカを相手に話していると、奥の方から上司がやってきて大人のお話をしてくれるので何とか我慢できますが。やはり、お役所がもっとも恐れるのは、もめることですので一旦打ち合わせスペースでぶち切れてしまうものひとつの交渉手段です。