視聴めも


ギリギリ10秒前になって指示を寄越す、融通の利かない天才熟女という極めてピンポイントな萌えを押し出す傑作である。この天才熟女の吹き替えが田中敦子(少佐)という、これまたよく分かっているキャスティングがすばらしい。この声で指示されたら、ビルから飛び降りることも強盗も簡単にできるに違いない。少なくとも、私はホイホイ尻尾振って働くわ。
ネタ元としては使い古されたものながら、2時間ノンストップの脚本に満足。携帯に指示してくる声が少佐という時点で、ピンと来る人は分かると思います。
『こんなことありえねーよ』と突っ込みながら見るもの醍醐味です。次々とインフラのシステムに侵入して、あれこれ破壊しますがほとんどはできるでしょう。
作中で変だと思ったのは
・特定の周波数で直接物質を爆破すること。
・クレーンでFBIビルを破壊する際に、角部屋の柱強度の方がクレーンよりも強いのでたぶん実現できない。
・解体工場でダンプカーのエンジンをかけることはシステムでは不可能。イグニッションキーが必要。
・列車を止めるのはATS経由でできるが、逆送はシステム上無理では?
大体、こうして文字を打っているキーも電子的な情報である以上、コードから漏れているのでいくらでも諜報活動は可能です。産業スパイの世界では、向かいのビルに設置したモニタに、標的のモニタケーブルから漏れた電波情報を基にして画面を復元するシステムがあったはずです。完全にケーブルを電磁シールドしない限り、この手の盗聴をかわすことは不可能でしょう。
と、オーバーテクノロジーとしか思えない不思議技術が氾濫する世の中ですので、いろいろと面白く見れました。が、どれだけ技術が進んだとしても典型的なハニートラップは人類が滅びるまで有効な手段であり続けると思います。やはり、諜報活動はベッドの上で行うのが一番効果的で合理的でしょう。ヒューミントが見直されつつあると思います。

愛国者達とネタは同じです。



すさまじく景気良く燃えています。
いや、もうちょっと安全を確認して突入しろよ・・・・・。
最後の化学工場は、水を撒くとさらに状況が悪化しそうなもんだが。



相変わらず戦争好きなアメリカと戦いたがる情弱エイリアンである。
エイリアンも、そろそろ学んでのんびりした南国に交渉すればよいと思います。他にも、日本の自衛隊なんかはゴジラガメラの怪獣系の対処能力は世界一だが、エイリアンには抵抗できないだろうとかいう情報を持っていないのかね。
インデペンデンスデイ』に代表されるこの手の侵略者は、最後は星条旗の元に戦うという健康的な展開が多いですが、本作ではまるで星条旗がはためきません。現場の最前線にスポットを当てたといわれればそうですが、ちょっときな臭い感じがしますね。