パシフィック・リム見てきました!


何この神映画。クッソ面白かったです。
日本の怪獣映画とアニメに毒された超オタクなメキシコ人監督による作品。ゴジラとかガメラとかガンダムとかエヴァとか、日本のコンテンツを一通り見ている人からすると、お約束満載の迫力ある画面にうっとり。逆に、普通の人は『CGすごいねー』で終わってしまうでしょう。
怪獣映画のオープニングと言えば、しょぼい漁船(ゴジラとか廃棄物13号)というお約束あるし。主人公機の装備している剣が普通の剣ではなくて、蛇腹刀だったりと・・・・・。パイロットシステムは、ダブルエントリーシステムというか、ジークフリードシステムというか、モビルトレースシステムというか、バスターマシン風味といいますか。とにかくいろいろなシーンで『おっ、ここは○○かよwww』『○○かよwwっw』 と反応すること請け合いです。
ロボットのデザインがダサいと思うあなた。見終わった後には『Kaijyuと戦うにはあのデザインしかない!』と断言できること請け合いです。個人的にはロシア機が噛ませなのが残念。原子炉に手足を生やして、バケツかぶったようなインチキデザインなうえに、完全に徒手空拳で戦うというロマン機体だったのに。

残念なのは、サンライズ立ちのような決めポーズがないこと。製作費が潤沢にあるからでしょうけど、常に動いているので、これだ!という決めポーズがないのです。日本のアニメの場合は、製作費を圧縮するために『いかに動かさないか?』という作画がなされることが多いので、往々にして決めポーズがあります。やっぱ、お金があると動かしちゃうんですね。
もう一つ。スケール感の対比が乏しいこと。超高層ビル並の大きさというのは分かるのですが、それが日常風景に溶け込まないです。今思えばエヴァ1話の出撃シーンで、公衆電話ボックスとエヴァの足との対比がありますが、あれはものすごく秀逸でしたね。

というわけで、この夏最大のバカ映画です。完全に玄人向けです。素人は『風立ぬ』でも見とけや。パンフレットでメタルギアソリッド小島監督のお言葉。『我らが観ずして、誰が観る』。まさにその通り!