読了めも

国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! (ちくま文庫)

国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! (ちくま文庫)

グローバル化と言われて幾星霜。でも話題に上るのは米中韓の3か国ばかりというお寒い状況で読むと、世界にはわけのわからん国がたくさんあるんだなぁと思い知らされます。『国』の定義で一番簡単なのは、国連に加盟しているかどうかですが、本書では当然『お前、国か?』という謎の地域も含まれています。中には地面のない国まで。
国際化がどうちゃらこうちゃらというやかましい世相にあっては、本書に出てくるいい加減な国もどきを肴に『国って何よ?』という命題に思いを馳せるのもよし。
暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)

期末試験編後編から、南の島リゾート暗殺編前半まで。理科の問題と奥田さんのキャラはいいな~。
E組の全員がちゃんと描かれているので、大した構成力の漫画です。
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

ハリウッドで劇場化されたのが今年公開かな。原作は2004年。当時はマブラヴオルタとかで、この手の時間超越戦争モノが流行ってたんですね。ついでに今や死語になったセカイ系の最後っ屁ですな。
ハリウッドのアクション大作ものでループものって初めてじゃないかな。向こうのエージェントは流行ると思ったのでしょう。
何気に小川一水の時砂の王も同じ流れで版権を買ってるっぽいですね。

Fate/Apocrypha[フェイト/アポクリファ] - TYPE-MOON BOOKS
Fate商法にのせられて3巻購入。
登場人物が多いだけに、過去のFateに比べて掘り下げが少ないながら、あっさりと人数が減るのでなかなかノリがよろしい。対立陣営が大きく変わって最終巻4巻でまとまるのかな。
アストルフォが俄然ヒロイン格に昇格したけど、こいつ男だよね??
作者は工学部のカルチャで育っているので、大変共感できるところが多いです。経済学部のカルチャがよく分からんというのは私も同じ。ほとんど宗教論争をしているようにしか見えません。
論文でも設計でもそうですが、私の持論は『量は質を生む』です。とりあえず大量にお仕事をしていれば、次第に反射神経で動けるようになるし、難しいことも考えられるようになると思っています。論文も同じですね。
建築学会では、黄表紙が一番で次が技術報告集という順番でしょうか。黄表紙は大概専門的すぎてさっぱり分かりませんが、技術報告集の無茶苦茶加減は私にでもわかります。査読される方は大変ですね!
謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

500ページある大著ながら一気に読みました。高野秀行という作家を知らなかった己の不明を恥じるのみ。
リアル北斗の拳ソマリアと、海賊国家プントランド、そいつらの隣のくせになぜか民主主義国家のソマリランド滞在記です。徹頭徹尾現地エピソードで占められており、文章も軽妙で爆笑しながら読みました。作中ひたすらヤギの生まれ変わりのように、覚醒植物カートの葉をガシガシ食っては、海賊行為の見積もりを作るとか、そんなに良い食いもんなんだろうか?
名著なので各所に書評が上がっています。これはオススメ。