読了めも

この世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α

この世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α

私は一応理系なので大学で統計学の授業取ってますが、検定とか忘却の彼方すぎました。概念は知ってるんだけどねー。
一応コンクリートの品質管理にせよ何にせよ、実務で統計学の理論を使って得られた結果を用いています。調合強度決める時の1.73σって何よ?って言われて説明できる人いるんかいな。
まんがで数式はひとつも出てきませんが、『やりたいことは母集団の性質について推測すること』というのが繰り返し出てきます。まさにその通り。
うーん。良くある設定のパッチワークなんだよね。そして吸血鬼の唐突感。アニメになるんだろうけど期待薄だなぁ。
十何年かぶりのコニー・ウィリス。『航路』以降はウォッチしてなかったけど軽快な筆致が心地よい。
長編があまりに分厚すぎる作家として有名ですが、短編から入るのもアリです。収録作の『インサイダー疑惑』がオススメ。インチキオカルト批判として素晴らしい出来です。
こなちゃんをペロペロ(^ω^)したいです。
ストーリーはやっつけながら、鎖骨描写が最高やで。
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

ソマリランドルポを読んでから、高野秀行氏を続けて読んでます。ホントこの人何も考えてないわ。生きているのが不思議なくらいである。
本書では早稲田の探検部でムベンベ探しに行く話ですが、全てにおいて無謀。現地でなんとかなるなる作戦もここまで来ると、いつか死ぬんじゃないかと心配になります。
サルやらゴリラやらを食っているときの『あ、次は人でも喰えるな』という下り。一文で突如狂気に落とす独特の文章は良いなぁ。
私が何よりもビビったのは、天理教の支部がコンゴにあることです。なんでやねん・・・・。

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

本書では、ムベンベ探しに行って、インドで身ぐるみはがされて、アマゾンで麻薬をやって、中国奥地で野人を探しています。
高野氏の本のすごいところは、秘境に行っているにも関わらず異国情緒がかけらもないところです。面白おかしくルポしてくれていますが、まったく行きたくありません。こんなにも現地に行きたくなくなるようなルポは普通の人は書けないでしょう。
ペンタゴン特定機密ファイル [謎の遺物・古代の核戦争・失われた文明] アメリカ情報機関の極秘調査

ペンタゴン特定機密ファイル [謎の遺物・古代の核戦争・失われた文明] アメリカ情報機関の極秘調査

これはスプリガンの御神苗優に出動してもらいましょう。
内容はイラストとか図版が少ないのでちょっとがっかり。もっと古代核戦争の決定的な証拠とかねつ造して欲しかったです。ガラスの町の写真とかさぁ。
(*゚∀゚)ゞカガクニュース隊:ナチス親衛隊SSが持ち帰ったチベットの仏像は 「隕鉄」 だった
ヒトラーもこちらの系統に結構興味があったみたいで、戦前に結構収集してますね。まぁ、オカルトとSFの本場はソ連なんで、面白い暴露レポを期待します。
本書はCIAの機密文書公開をベースにしているんだけど、CIAはラングレーなんだよね・・・・。ペンタゴン関連はDIAだろうに。と、タイトルに要らぬツッコミを入れてしまいます。原題もPentagonと書いてあるので分かってないっぽいぞ。
MGSのノベライズでは伊藤計劃氏が完結の決定版を出しているので、それに比べるとムービーに文章が付いただけのように感じました。わざわざノベライズしなくても良かったのでは?
初の野崎まど。出版当時かなり話題になっていたのを覚えています。
天才性の描写がメインになるわけですが、分かりやすく言うと『説明してくれる真賀田四季』です。森博嗣スキーには乗れる作品でしょうが、それ以外は置いてけぼりでしょう。
コンパクトな作品ながら、中盤からのドンデン狂気は秀逸。
SFが読みたい! 2014年版

SFが読みたい! 2014年版

はい。国内海外Best10×2の20冊のうち読んだのは3冊。おぉ、結構読んでますわ。