世の中リバイバル

仏学者の経済専門書が異例の人気 “21世紀のマルクス”格差拡大に警鐘 - 政治・社会 - ZAKZAK
経済井戸端会議界隈でホットなフランス発の資本論。英訳もされているので、今アメリカでマルクスが熱い!
とんだリバイバルですね。現在日本で進行中のアベノミクス。なんてことはない、1930年代のケインズの政策をベースにしている(ハズ)だから、別にマルクスがどうたらということではないのよね。構造改革とかいろいろやってきたけど、あかんかったから古典的な方法で行きましょということでしょうかね。
なつかしい経済理論の復活

同様に歴史的にレッセフェール(自由放任経済)が大きな問題を引き起したのに、新自由主義が再び流行っていることにも注目される(せっかくその後ケインズ経済学が生まれたのに)。米国のティーパーティー(茶会派)もその流れに乗って生まれた。また1991年のベルリンの壁の崩壊で消え去ったと思われているマルクス経済学が、冗談のようにそのうちまた復活するかもしれない。

フランスにてゾンビのように復活した模様です。
当然邦訳はまだまだの模様。
http://cruel.org/books/books.html#capital21c

うにゃうにゃ『資本』(2015.2)
 うぎゃあ、これやるの??!! 分厚い!

翻訳は山形浩生氏で決まり??

と、冗談のようなマルクスの復活。ケインズにしてもマルクスにしても、現代人の都合で死んだり生き返ったりと、本当にお疲れ様です。過労で死んでまうで。

建築ビエンナーレ・ブラジリア・マヤコフスキー|新・山形月報!|山形浩生|cakes(ケイクス)
今年の建築祭は、100年間の建築の近代化についての展示ということで面白そうでした。日本ではかけらも話題になっていないのが面白いところですが、建築の分野でも経済論壇と同じことが起きるんではないでしょうか。経済にしても建築にしても、社会の写し鏡ですし。


建築論談において、経済的な状況とデザインを絡めて論じられることは皆無です。あるとすれば、バブル時代は虚栄心に駆られてよくなかった論調です。あくまで私の直感ですが、デフレ・恐慌とモダニズムというのは非常に親和性があります。前も書いたと思いますが、デフレ時代のコスト低減圧力に対して一番手っ取り早いのは装飾を全部取ることです。柱とかスラブは金なくてもいるもんね。これを合理性という名のもと正当化したのがモダニズム建築といわれるものだと思います。ちょうどコルビジェが世界的に有名になったのは、世界恐慌の時代です。また、日本の建築家業界でモダニズム見直しの機運が高まったのが1990年代。バブル崩壊からデフレに移行しようとした時期です。
日本の建築家が曲がりなりにもモダニズム建築で世界で売れているのは、日本のデフレ圧力が大きいこと、経済規模が大きい国の中で、列島改造時代及び90年代前半の2回もバブル崩壊を経験しているからでしょう。21世紀になってやっとこさバブル崩壊した欧米の方々には理解できないステージに立っているとも言えます。
悲喜劇・一九三〇年代の建築と文化 (1981年) (踏分道としての戦後)

悲喜劇・一九三〇年代の建築と文化 (1981年) (踏分道としての戦後)

1981年の本。
パラ見しかしてないけど、現代における論点とは全然違いますね。普通にマルクス主義がどうのとか左翼運動がどうたらとか出てきます。建築論談の中では、この辺の単語はすべて黒歴史にしちゃっているので、上記のリバイバルと含めて副読本に。

カール・マルクスとは (カールマルクスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
マルクスの無駄に長い記事。赤いお兄さんが記事を書いた模様。
まるくすタン―学園の階級闘争 (A‐KIBA Books Lab)

まるくすタン―学園の階級闘争 (A‐KIBA Books Lab)

マルクスでエロ小説を書こうとした理由が知りたいw
どうやら、百合百合なシチュエーションで下部構造の矛盾を解消する本らしい。
えてしてこの手のコアでマニアな本は中古が高いんだよね。