寺田寅彦のことば

「天災は忘れたころにやってくる」が有名ですが、今回痛感したのは、「文明が進めば進むほど、災害は激烈さを増す」のほうの警句です。

建築技術で言えば、現行の法規や設計手法は過去の地震災害を踏まえて、さらに外挿することによって成立しています。技術としては確実に進展している一方、社会のスピードがそれ以上に進んでいることを踏まえると、この警句には技術屋としては考えさせられます。