読了メモ

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)


時間改変SF。ネタ自体は出尽くしたジャンルですが、非常に秀作。250ページ程度と、長編としては物足りない分量ではあるのですが、知性体の苦悩や卑弥呼の凛々しさなど、非常に良かった。全5巻にできるアイディアをここまで濃縮してあるとはさすがです。日本のSF作家でライトノベルから流れてきた人の作品は読み応えがありますね。


王狩(3) (イブニングKC)

王狩(3) (イブニングKC)


第1部完って、体の良い打ち切りですかね。奨励会の3段と2級では平手では勝負にならないと思っていましたが、そういうもんでもないのかな。
将棋漫画が各種ありますが、こいつが打ち切りでハチワンダイバーが若干あさっての方向へシフトしていることを考えると、3月のライオンの1強だなぁ。


偽装建築国家

偽装建築国家


まぁ、耳の痛いお話で。
でも、筆者は1級建築士でありながらかなり実務に疎い感じがします。書きっぷりが、『大企業は悪!土建屋はズルばっかりする!』という前提で話が進んでいます。ほとんど言いがかりじゃねーかと思うところもあり、見方が一方的ですね。
世間ではとても評価の高い人のようですが、ドリームハウスの監修だったり、建築プロデュースを薦めていたりとかなり胡散臭い感じがします。
まぁ、これも業者の僻みに過ぎないといわれればそれまでですけど。