くたばれコミュ力?

101回死んだエンジニア
くたばれコミュ力
ITエンジニアの方のエッセイなのですが、毎度面白く読ませてもらっています。構造設計なんてIT土方の給料低い版に当たるので、結構共通点があるのですよ。

 お互い殴り合うくらい仲の悪い人とでも、お互いの意思疎通ができる。こういうのがコミュニケーション能力だと考えている。人間関係に波風を立てない能力ではない。波風立ってもコミュニケーションをとれるようにする能力じゃなかろうか。

 実際、業務をやっていても意見の食い違いなんていくらでも発生する。人間関係に波風立てない選択を選ぶようではプロ失格だ。波風立てても、最良を目指して判断できるのがプロだ。

おっしゃるとおりだと思います。私自体が、会社員時代は波風立てまくるタイプだったので納得しました。会社に入ったときは先輩社員から『君は技術者なんだから、技術的に正しいことをやりなさい。部長やら社長がなんと言おうが、技術的なところだけは絶対に譲るな』と教育されましたが、これが私の会社員人生を大きく変えたな。今思うと。私が退職するときは、その先輩社員は『ちゃんと正しいことを教育すると若手が辞めるから、正しくないことを教育するようにしたわw』とかほざいていて笑いましたがw

なんにせよ、建築に限らず何らかのプロジェクトをやるときは、基本的にどいつもこいつも言うことを聞かないわ、思想は違うわ、育ちは違うわ、知識レベルはバラバラだわで、人間を集めて事をなす以上は混沌が待ち受けています。その中で、何とか物事を前に進めるために、寝技、土下座外交、恫喝、賄賂、砲門外交などなどあらゆる手段を講じてネゴすることがコミュニケーションだと思っています。と言うような事を入社の面接で答えて叩き落されているので、今の流行ではないんだろうねぇ。
私は友達がいないので、図らずしもコミュニケーション能力がないことになってますがw


建築知識の表紙がとうとう初音ミク
このね、『俺、おたくの流行がわかってる!』感がありありと出ているのが建築業界のだめなところです。安易に流行に飛びついてやろうと言う根性が気に入らない。
内容は見てませんが、表紙がミクなだけで普通っぽいんだよなぁ。1月号も結局萌えキャラが出ただけで中身は普通だったし。
たとえば、コルビジェのモデュールをミクでやってみて、あのツインテールにモデュール的意義を見出すとかだったら、建築オタクからもオタクからも大絶賛される紙面になっただろうに。

方向性としては、一昔前にはやった「もえたん」みたいな本気の内容を求めます。あれが萌えキャラ出しただけの英単語帳なら誰も見向きもしなかったでしょう。単語やイディオムを用いた例文が、非常にカルトな内容だったからあれだけ受けたのだと思います。

When something excites him,his hair becomes gold colored
彼を興奮させると、髪の毛が金色になるよ
We suspect that the colonel caused the war out of jealousy
大佐は、女を取られた嫉妬から戦争を起こしたと疑われている

こういうマニアな内容で、建築とアニメ的サブカルチャを語ってほしいなぁ。平沢家を模型で作ってみるとかライトな内容じゃなくて、もっとバリバリにハードな内容で。ちょっと前の森川嘉一郎氏とかは結構好きだったんだけど。
私は前々から、劇場版パトレイバー1における箱舟こそが、90年代におけるメタボリズムの到着点であると主張していますが、誰にも聞き入れられん。当然か。

建築知識 2012年 09月号 [雑誌]

建築知識 2012年 09月号 [雑誌]