Play Back AIJ2011

これで、都合4回目の参加。
今年は、梗概を投稿するのが目的でしたので、しょーこりもなくかつてリジェクトされた論文をリファインして提出。副題は『アホでも分かるPΔ効果』です。われながら、ここまで簡単に実務にすぐ使える論文は素晴らしい!と自我自讃。
京大の上谷先生より、内容についてはそのとおりだが、梁ヒンジになった場合に弾性時の全体座屈解析では出てこないようなモードが発現することがある。現行の構造設計者は、そこまで考えていないので、そこまで踏み込んで研究してもらわないと困る。とのご指摘をいただきました。
ごもっとも。今回の内容としては、仮定断面をさくっと決めるときに、PΔ効果の影響がどのようになるのか?部材ごとの応力状態はどのように変わるのか?について、定量的にジャッジする手法がまったくなかったので、剛性と応力について述べています。耐力については、この先評価して終局状態に対する考察が必要になるでしょう、てな感じで答えました。ま、そらそうだわな。ご指摘はごもっともです。


学会といえば、夜の部。
学部の研究室と、院の研究室の宴会をハシゴ。学部のOB会では、久々にフルパワーで宴会できました。同年代で、私のフルパワーを超える能力を皆さん持っているので刺激になります。最近は、手抜きバンザイな生活ですので、そろそろ戦場に還らないといけないような気がしてきました。
私は、別に建築構造が好きなわけではなく、戦場でしか生きていけない人間らしいと最近分かってきたぞ。
各種の会社よりOBが終結するので、リクルートもたくさんありますね。
某有名構造家事務所:今すぐ来い。
某ゼネコン:超高層評定ができる派遣が欲しい。時給4500円払う。
某組織事務所:大規模な構造ができる外注が欲しい。今すぐ来い。
某ソフト会社:β版のデバックやるから今すぐ来い。
研究室:席作ったから、さっさとD論の下書き書け。
いや、どの会社も頭下げてでも行きたい人いるだろうに・・・・。
何なの、この人手不足感は。


この前、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見直しながら思ったこと。
PΔ効果について、応力・変形増大という捕らえ方と、それによって引き起こされる不可逆的な崩壊機構がありますが、この2者は同一の現象なのでしょうか?前者については、純せん断系については紙と鉛筆で線形的に解決できますので、実は非線形性を持っていません。幾何学的非線形だと思い込んでいましたが、違うジャンルだったようです。
逆に、その後の崩壊について定量的に観察した例は少ないのでは?これも、層の変形と鉛直部材の耐力によって表現できるはずです。超高層ではなく、木造3階建ての崩壊メカニズムは基本的に1階の層崩壊で、PΔ効果による崩壊です。これをうまいこと表現できると、根本的な耐震診断法として使えるのではないかとふと思いつきました。
思考実験として、正方形の平面。中央にコア壁+周囲ピン柱と、中央にピン柱+周囲に壁で、水平剛性と耐力を一緒にしたときに、どちらがPΔ効果に対しての抵抗力、つまり最終的な層崩壊に至るまでの粘りがあるのか?私の思い込みでは、後者のほうですが、なぜそうなるかを説明できません。実は一緒でした!というオチが一番ありえますが。
個人的な感覚としては、建物の崩壊は地震力ではなく、自重によって引き起こされます。この手の研究は、私は専門としていませんが、部材ごとが練成する系に対して考察した例は少ないかもです。最終的には、一種の固有値問題に帰着できると話が簡単なのですが・・・・。問題は、鉛直部材の耐力は、材料非線形で、それを考えないと絵に描いた餅になるっちゅーことですな。

もうひとつ。
最適化の分野において、解曲面の平坦さがどの程度なのか?局所解があって、それを回避しなければならないという理由で、いろいろなアルゴリズムを用いていますが、本当にそうなのかな?解曲面は、本当に金平糖みたいにデコボコしているのか?分かったところで、何にも応用できない分野ですが、自明とされていることについてふと疑問を抱きました。


美術史上最も可愛いのは
ミュシャがやはり挙がるか。確かに、萌えキャラですもんね。
私のイチオシは、ゴダイヴァ夫人です!!
裸で馬に乗って城下を回るとか、それなんてエロゲ
ゴダイヴァ夫人 - Wikipedia